検索 2022-07-09 20:46:55 |
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うわっ?!…うん、壁画で切札を持ってた鬼だ……分かった
(海岸沿いの岩場は一瞬で戦場と化して、うねりを上げる怒号や金属音にいやでも心臓は早くなる。混沌としていく中で相手が良太郎にモ.モ.タ.ロ.スを助けに行くように声をかける、大切な人が捕まったままではこの戦に集中できないだろう。相手と二人で戦いの渦中に残ったがその先に見えた鬼は明らかに他の鬼が発するのとは違う雰囲気を放っていて、相手が言うようにあれが鬼達の頭に違いない。男は不気味に笑って雷を周囲へと落とす、響き渡る破壊の音に思わず耳を塞ぎながら目を瞑った。この状況を逆転しうる存在に相手は再びあの緑の装甲を纏って男の方へ駆け出していく。相手に言われた通りに安全な場所に向かうべきなのだろうが、相手の事が心配で結局その場からは動けなかった。相手が拳を男へ叩き込む、しかし男は一切動じる事がなくて明らかな力の差に肝が冷えた。再び男へと向かっていくが相手は圧倒的な力で地面へ転がされて思わず「フィリップッ!」と叫びながら相手の方へと走り出した。その途中で男が金棒を相手の首、すぐに息の根を止められる位置へと突き出し走ってくるこちらを真っ直ぐ睨みつけてきて蛇に睨まれた蛙のように足が止まる。男の目はこちらからそれる事はなくて『坊主、我らの切札を持っているな?』と問われれば目を見開いた。その反応に切札の持ち主を確信した男は金棒に雷を纏わせさらに相手へ近づけて『切札を渡せ』と迫ってきて)
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