検索 2022-07-09 20:46:55 |
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………イヤだ!鬼がどうとか、風都がどうとか、そんなの………そん、なの……俺には関係ねぇ!!その相棒ってのに案内してもらえよ!!
(こちらが鬼を見たことを伝えれば相手はブツブツと何かを呟き始める、そんなはずないと言われなかったのを考えるとやはり昨日見たものは現実だったらしい。それならばなおのこと場所だけ教えてこの場を去りたかったが相手はそこまで案内してくれという。相手はあからさまに困っている、土地勘がないのならこの街の隅々まで知り尽くしたこちらが案内してやるのがいつものやり方だろう。それにこの風.都があんな鬼に溢れるところなんて想像もしたくない。そうやって頭にはよぎるのに口と体は動きだそうとしない、目の前の男を助けるのが正しいことだと分かっているのに少し前ならば喜んで引き受けていたことも今はすんなりと了承の返事をすることができなかった。長い沈黙の後に拒否の返事を叫ぶ、そして現代の探偵が愛すべき街だと称していたこの街のことを自分には関係ないと切り捨てた。勢いよくブランコから立ち上がると捨て台詞と共にその場から逃げるように走り出す、それほど足は早くないががむしゃらにただただ相手から遠ざかろうとしていて)
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