検索 2022-07-09 20:46:55 |
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さすが、奮発しただけ美味かったな
(お互いに同様の秘めた想いを持ちつつ桜の下で食事を進めていく。二人分にしては十分な量でかついつもよりも美味しい料理にどんどん箸は進むが、それ以上に募った想いを消化したくて気もそぞろだった。時折二人に落ちてくる桜を楽しんでいればやがて皿の中身は空になる、手を合わせて「ご馳走様でした」と言うもこれで移動の口実ができたと思えばやはり気持ちが逸ってしまう。お茶を飲んで一息ついたあとに「そこそこ腹も膨れたし、桜餅食う前に運動がてら移動しちまうか」とまたひとつ言い訳を重ねる。実際桜餅を食べるには腹の空き具合的にはまだ早い、食事の余韻に浸るように少しだけゆったりとした時間を設けたあとにレジャーシートを畳んで移動を開始する。目的地までは少し距離がありその間に公園の中を進むことになれば同じような花見客や公園で遊ぶ人々の姿が見られて、それをどこか満足気にみながら公園内を進んでいく。公園の奥へ奥へと進んでいけばだんだんと人気はなくなってきて、やがて道の脇に細くて長い階段が現れた。先が見えない程上に続いている階段を前に「この先が特別な場所だ」と期待を煽るようなことを言えば階段を登り始めて)
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