検索 2022-07-09 20:46:55 |
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たまには探偵業をお休みしても悪くないはずだ、お土産を買って来るってことで何とか交渉しよう。そこの辺は帰ってからの作戦会議だね。 …そんなに嬉しかったかい?
(相棒の顔からは笑顔が絶えない。さすがに店前に居座るのも邪魔だろうと思ってきた所で相棒が自分の手を取って歩き始めた。一番の盛り上がりは過ぎたにしろまだ注目された状態で手を繋いだまま去れば幾つかの視線もついてくる。だが相棒はそれに気付いていないようだし、自分も二人の繋がりを周りにアピール出来るのは悪くない。真っ直ぐに褒められるのも胸があったかくなるほど嬉しくて、そのまま手を握り返しては相棒の隣を歩くことにした。相棒の言葉に乗っかって休暇を摂るための作戦を立てる。所長もなんだかんだ優しいからお土産を条件に許してくれそうだと予想を口にして。どちらしろ行き先などは今検討するよりも事務所に帰ってからの方が良さそうだ。相棒とならば何処に行くのか相談する時間さえも楽しいものになるだろう。2人の手は繋がれたまま人混みの中を突っ切っていく。その道中こちらに心底嬉しそうに向けられた笑みにぎゅうと心臓を鷲掴みされた。誰よりも大切な相棒が無邪気に笑っている。それだけで愛おしくてなんと表現したら良いか分からない感情が溢れてしまいそうになる。これが以前相棒が言っていた【好き】なのだと理屈ではなく心が訴えていた。提案に頷き綿飴の店を探そうと歩き続けるが本音はそれどころじゃない。難題を達成したのも次の予定が出来たのも自分だってとても嬉しい。だがそれ以上な様子で興奮して浮かれた姿を見せる相棒に疑問投げかけて)
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