検索 2022-07-09 20:46:55 |
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相棒だから……そうだな。任せとけ、なんたって風.都.は俺の庭だからな。___あそこだな。
(今二人の手は繋がっている。今までの偶発的なものや無意識のもの、それらとは違って明確に二人の意思で互いに触れ合っている。繋がっていた手が強く握り返されてまたドクンと心臓が鳴ったのが分かった。相棒だからきっと考えていることは同じ、その意味を互いにわかった上で頷く。だが同時にまだ足りないと、そんな気持ちが湧き上がってきた。相手は唯一無二で大切な相棒だ、誰かに隣を譲りたくないと叫んでしまうほどに、自分のものだと言いたくなるほどに。だがそれだけではもう我慢が効かなくなっている自分がいた。ずっと言い訳を繰り返して踏みとどまっていた体が、もう駆け出しそうなほどの衝動に駆られている。ずっとこうやって触れ合っていたいという願いが胸に溢れていた。そんな願いの現れか、手を繋ぎ歩く歩調はいつもよりもゆっくりで、露店の灯りに照らされた道を真っ直ぐと歩いていく。射的は楽しみだがそこにつけば手を離さなくてはならない。たっぷりと時間をかけて、手を繋いだまま店の間を歩いていくと、やがて目的地を見つけて声をかけ)
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