検索 2022-07-09 20:46:55 |
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どう考えても俺が世話してる側だろうが。
(相棒と情報屋の二人の顔合わせはすんなりと上手くいった。相手の口から相棒を名乗るのを聞くと、多少むず痒さはあるが、二人が特別な関係なのだと実感できて嬉しくもあり誇らしさもある。のだったが、続いた保護者めいた発言には思わずツッコミをいれた。こちらの性格モロモロ把握している情報屋二人は、それをわざと真正面から受け取って挨拶を返すのだからたちが悪い。ヤレヤレと年下達に振り回されていると、エリザベスが「翔ちゃんじゃない男の人と来たかったなー」なんて余計な一言がくっついた愚痴をこぼした。こちらがツッコむ前にエリザベスの視線がまっすぐ相棒へと向けられる。まるで何かを企んでいるような、値踏みしているような、そんな視線だ。まだ高校生だってのに妙な色気のある視線に、つくづく女はわからないと内心思う。まあ隣の相棒のことも分からないのだが。ともかく、その呟きを補足するようにクイーンがとある言い伝えを語りだした。『風.都.夏祭りの花火を一緒にみた二人は結ばれる』夏にありがちな話だが、目下エリザベスはその言い伝えに夢中なようだ。順当に彼氏を作れと助言するまえにエリザベスが相棒の方へ一歩近づき歩み寄る。そして次に発した言葉は「フィリップくん、夏祭り私と一緒に回らない?」とデートの申し入れで、突拍子もない行動に「は?!」と声をあげることしかできず)
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