検索 2022-07-09 20:46:55 |
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あぁ、普段やらねぇことをやれるのも元旦のいいとこかもな
(相手の性格も想いもよく表した【風.都】の二文字を褒めれば相手には無邪気な笑みが浮かぶ、そして自分の愛する街を大事だと宣言する姿にはまた口元が緩んだ。流石はこの街の探偵、相棒と言ったところか。これ以上破顔してしまう前に誤魔化すように相手の頭を少々乱暴めに撫でてから書き初め会場を後にする、なんでも初めてを付けて普段出来ないようなこともするのも今日の特権かもしれない。来た道を帰るため参道を歩いていれば次第に相手は落ち着きが無くなっていく、どうやら左右に広がる出店に興味を持っていかれているようだ。お年玉を持つ今片っ端から買うことも出来るだろうがこちらが言ったことは覚えているらしい。顔を忙しなく動かす姿にこっそりと笑みを噛み殺しつつ相手の動向を伺う、やがてその体はりんご飴の出店に引き寄せられて後ろを歩いてついて行った。店先に並ぶキラキラとしたフルーツ飴を前に相手は少しだけ迷ってりんご飴を選ぶ、それに続いて「じゃあ俺はぶどう飴ひとつ」と続けて注文した。今回ばかりは自分の分だけ代金を払って紫と緑の粒がならんだぶどう飴を受け取る、相手の目の前にも赤々と輝くりんご飴が差し出されれば「向こうの広場で食うか」と声をかけて)
ああ、そうしよう。…これがりんご飴、表面に飴を纏わせているんだね……ん、
(引き寄せられたお店には様々な飴が並んでいたがやはりメインらしいリンゴ飴をチョイスする。隣にやってきた相手はブドウ飴を注文して粒が並んだ棒を受け取っていた。こちらもお年玉から代金を払って割りばしに刺さったリンゴを差し出されるとご機嫌にそれを受け取った。相手の声掛けに頷いて広場の方に移動する。普段は散歩中の人程度しか見かけない広場も出店や初詣の影響で人が多く居るようで各々休憩したりご飯を食べたりしているが隅に開いている座れそうな岩を見つけるとそこに歩いて行って腰掛ける。持っていたリンゴ飴をくるくると回してみると赤く半透明の飴を纏って輝いていて感心したように呟く。十分に観察してから恐る恐るリンゴ飴に?り付いてみると薄くてパリパリな飴の甘さを感じた後甘酸っぱいリンゴの味を感じて目を軽く開く。さらに一口齧ると飴の甘さとリンゴのみずみずしさと甘酸っぱさを感じることが出来て「美味しい…!」と声をあげながらそれを伝えようと相手の方を見て)
飴でコーティングされてるおかげで中のリンゴが瑞々しくて美味いだろ?ここの飴が溜まってるとこが一番美味いんだ
(いつもは静かで厳かな空気に包まれる神社だが今日は初詣客で大いに賑わっている、同じように出店で買ったものを味わう人々が多くいる中で相手が座れる場所を見つけると一緒に隅へと移動して隣へと座った。りんご飴に直ぐ様齧りつかずまずは観察を始める姿に相変わらずだと口角を上げながら、しかし好奇心を煌めかせてりんご飴の輝きを宿すその瞳を静かに観察する。やがて相手はそっとりんご飴へと齧り付いて良い音を響かせた後にその目を見開いた。直後その顔はこちらへと向いて感想と共に表情豊かな顔がこちらへと向く、いの一番に自らが感じた感動を伝えようとする姿にまた胸は擽られて口元が緩みそうになり慌ててグッと結んで誤魔化した。それでも笑みは零れ出て頷き答えながらりんご飴上部にある飴が固まったところを指さした。朝から相手が初めてを経験する場面を何度も目にしていつの間にか今日は特別相手を甘やかしたくなってしまっている、自分が味わうよりも相手が頬張る姿を見たくなれば「こっちも食ってみるか?」と周囲の目が遠いのをいいことに手に持ったままのぶどう飴を差し出して)
なるほど、飴のおかげで水分が逃げていかないんだ。本当だ、ならここは最後に残しておこう
(相手と腰を落ち着かせて早速りんご飴に意識を向ける。十分にその綺麗な見た目を観察したのち、噛り付くと二種類の触感と味を感じてその感想を相手に共有する。相手も何処か楽しそうにしながら飴のコーティングの効果について話してくれて新たに知った観点に素直に関心を寄せていた。甘いだけではないりんご飴ならではの味をもう一口楽しんでいると上部が指をさされて置いてあった時にはプレートに接していた部分が溜まっているようだ。一番美味しいところはあとに残しておこうと横から食べ進めていたが相手から声がかけられてぶどう飴の方を差し出されるとぱっと表情を明るくしてから「食べる!」と返事をする。周囲に人がいるにもかかわらず誘われるように顔を近づけ先端の一粒を口にする。飴をかみ砕くと中から果汁があふれて瑞々しい甘みを感じて口角があがる。りんごより小さくとも濃厚な味わいが口に広がって満足そうに頬を綻ばせながら「こっちも凄く美味しい」と相手を見つめながら素直な感想を告げて)
……なら良かった
(朝のお雑煮から始まり散々相手の興味の向くまま振り回されているはずなのにどうにもそれが心地よくて今めいっぱい相手を甘やかしたくなってしまっている。手に持つぶどう飴を差し出してみれば再びその顔は明るくなって無邪気な返事にはどうしても口角があがってしまった。本来なら人のいるところでものを食べさせるなんて御法度だが人目に付かない上、一口サイズのぶどう飴なら分けるのだって自然なことだろう。相手は先端のひとつを食べて咀嚼すればまたその顔は明るくなって感想を伝えられる、視線を交わしながら幸せそうな顔をする恋人の姿にどうにも心は奪われてしまって目を離すことが出来なかった。夢中で見つめていれば未だ煌めく瞳に吸い込まれそうになって不意に体を寄せる、一瞬意識が飛んで顔まで寄せてしまいそうになったが何とかそこで動きを止めた。しかし愛おしさは溢れて止まなくてそれは悪戯心へと変化する、そのまま顔をりんご飴の方へ寄せると先程一番美味いと教えたばかりの飴が固まった場所を食べるフリをして大口を開けて)
見た目も華やかだし持ち運びも出来るからお祭りで良く売られているのも納得だ。…あっ!
(ブドウ飴の一粒を分けて貰って口にするとりんごとの食べ比べが出来て頬を綻ばせる。満足そうに感想を伝えてから口の中で飴を溶かしていると相手の体が傾いてきて視線を向ける。体が多少くっついた所で動きが止まれば不思議そうに見つめるも今度は相手の顔がりんご飴に近づいてきて狙いがさっき教えて貰った一番美味しい所だと気付けば思わず声を上げる。せっかく後に残していたそこを相手とは言え食べられたくなくて咄嗟に手を引く、だがりんご飴を離すのに意識がいっぱいで反動で頭が前に行くと相手と距離を詰めることになって極至近距離となって目を見開く。だが今悪戯をされたのが分かればすぐに仕返しがしたくて周りからは小さなりんご飴の陰に隠れるようにしながら顔を寄せほんの一瞬触れるだけのキスを交わす。それからすぐにこの場所に相応しい距離感まで戻ると「これも今年最初だね?」と楽しそうに告げて反応窺い)
あ、……ッ!!……ば、お前…!
(溢れてしまった衝動を紛らわせるためにも相手に悪戯を仕掛けた訳だが予兆のあった行動は簡単に見抜かれてしまってりんご飴は引っ込められてしまう、これでも十分に成功だろうが体を引っ込める前にに相手の顔が目の前に迫ってきて思わず声を漏らした。これ以上は近づくべきではないと思った距離以上に恋人が間近に迫れば先程の衝動がぶり返して、時間にしては数秒もないはずなのに一瞬時が止まったようにさえ感じる。ここは外で周囲に人はいないとはいえ人目のある場所だ、何とか体を動かさないよう留まっていたが不意にりんご飴が隣にやってきたかと思えば次の瞬間には唇が重なって目を見開いた。りんご飴で隠していたとはいえ遠くに人の声が聞こえるこんな場所で密かに想いを交わしたのが何とも嬉しいがそれ以上に恥ずかしい。慌ててこちらも身を引くが相手は悪戯成功とでも言いたげに楽しそうな顔をしている、カッと体温が上がればリンゴ並に頬が赤くなって、しかし何も言えなくてただ叫ぶしかできない。家を出る時にこちらも【今年初めてのキス】は脳裏に過ぎっていて、同じ意味の言葉を持ち出されると「…俺からする予定だったんだぞ」と小言を言って顔の赤みを誤魔化しながらまたぶどう飴にかじりついて)
ふふ、りんご飴と顔色がお揃いのようだ。…へぇ、でもこういうのは早い者勝ちだよ翔太郎。
(ほんの一瞬だけ口付けて距離を元に戻すと目が見開かれた相手の顔がみるみると赤くなっていく。もはやまともに言葉も紡げない相手に笑い声を零して手に持っていたりんご飴と相手の顔を並べて同じ色だと楽しそうに告げる。前に初詣に来た時はこんな事はきっと出来なかったことを思えばそれだけ色んな経験をしたりこの距離に慣れた成果のようだと言えるだろう。見事にカウンターが決まって一番美味しい所も死守することが出来れば分かりやすくご機嫌になってまたりんご飴を齧る。するとぽつりと今年初めてについて小言を言われると初めて聞く情報に素直な相槌を打つ。だが今年初めてといえる行為は一年で一回だけ、この年のと考えれば人生で一度だけしかないのだ。そう思えばにやりと口角を上げてその貴重の一回を奪えたことに勝ち誇った笑みを浮かべながら煽るように宣言して)
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