この初めての感情は／ 〆

大丈夫！千束がミス無く運転してくれたからまだ時間があるんです。
私を信じて…！

(残り時間を聞いて焦りを見せる相手に計算通りであることを告げ、助手席から手を伸ばしてハンドルを握る千束の手に手をそっと重ねて。もう一度、自分を信じて欲しい、とじっと目を見つめながら訴えて）


(/ハッピーエンドからの２期、３期、そして劇場版…！（笑））

うう、たきなあ……！
そこまで言うなら、もう少し頑張ってみるっ！

(たきなの声掛けのおかげか安心と嬉しさのあまり益々涙が出てきそうになるも、前を向いたまま必死に堪えるとはっきり頷けば車をさらに前進させていき。風景の中にチラリと目的地がだんだん見えてきており)

(/まだまだ展開があると信じて頑張って行きましょうね！)

弱音を吐くなんて千束らしくありませんからね…！

(大げさに涙ぐむ相手を見ていると何故か胸がキュッと絞めつけられて、初めて感じる感覚に一瞬戸惑いながらもすぐに目の前のお仕事に意識を向かわせて）

千束、見てください！

（狭い隘路の向こうを指差し示した先には…道が途切れていて。正確には作りかけの橋が途中まで架かっているものの対岸との間には目視で５～６ｍの幅の空間があり、しかもその手前には通行止めのフェンスが立ち塞がっていて）

翔んでください…！


（/はい、がんばりますよ！！）

た、たしかに…よく見てるね私のこと
了解！……とりゃあっ

(相槌を打つ様にしっかり頷けばすっかり元の性格らしい自身に戻り、集中しながら車で通行止めされているフェンスを無理難題だとかそう言う考え無しに乗り越えようとし)

（こちらの無茶な指示を疑うこともなくアクセルを踏み車を加速させる相棒の横顔が普段の千束のものであることに一瞬笑顔を見せると助手席の窓を開けて。長い髪を千々に乱れさせながら頭と銃を手にした片腕を窓の外に出すと狙いを絞って、立て続けに数発発砲するとフェンスを閉じていた南京錠に命中してフェンスが左右に開き進路がクリアになり）

いっけぇぇぇぇっ、千束……！！

(真剣な表情で集中していれば無事地面に車が着地した様子に目を丸くして。気を取り直しフェンスを飛び越える前にたきなが教えてくれたポイントを目がけて運転を進めながら、先ほどの銃弾が発砲する音を思い出す。頬を緩ませたきなの行動力に自信が湧いてきながらも周辺の様子を確認していれば、なんとか発見することができ)

えっと…確か小さな橋があったはず……あ！

千束、グッジョブです…！

（数ｍの距離を飛翔した二人を乗せた車は辛うじて対岸に着地して車体を横向けに止まり。着地の衝撃を運転席の千束にしがみつくことで耐えると車が静止すると同時に依頼の品物が入った紙袋を掴んで助手席を飛び出して。目の前には空港の中と外を遮る高いフェンスがあり、その向こうに止まっている飛行機のタラップを今まさに登っている人物に向けて紙袋を全力で投擲して）

受け取ってくださーーーい！！

（こちらの声に気が付いた様子の依頼主の手許に紙袋は寸分違わず届き。戸惑った様子の相手の下に空港の職員が詰め寄るのが見え、こちらにも警備員が向かってくる様子が伺われ）

千束、ややこしいことになる前に逃げましょう！出してください！

（慌てて助手席に乗り込むと車を出すよう運転席の千束にお願いして）


（/展開駆け足でゴメンなさい！（＞＜））

……ふう、ようやっと届けられたね
たきなの大活躍っぷりもナイスジョブだったよ！
(たきなが助手席から降りてどうにか依頼主に紙袋を投擲するのを横目で見届ければ、目を輝かせて後ろを振り向きながら笑みを浮かべて)

って本当じゃん！…最後まで油断できない～。
(肩の荷が下りていたのも束の間、警備員たちが向かって来ているのを確認すればすぐ運転を再開し車を出そうとして)

(/気にしなくて大丈夫です。展開をたくさん動かして頂けたので、むしろ助かりましたよー！)

（その後、千束の運転でなんとか空港の警備員を振り切り、経費節約のため帰りは高速を使うことは許さずのんびり下道で帰路につき）

そうだ。千束。
この近くにパフェが有名なカフェがあるみたいですよ。リコリコのメニュー開発の参考にするために寄っていきましょう。

（思い出した、というよりあらかじめ計画していたかのようなドンピシャのタイミングで口を開くと端末も見ずにお店への道順を伝えて）


（/レス遅くなってゴメンなさい…！）

おお～その提案良いねえ
……それにちょっと休憩したいし。ついでにってことで！

(今までの流れで凄く体力を消耗していた為に、ちょうど良い提案が来れば流石だと尊敬しており)

にしてもやっぱりたきな、いつも準備早いよね？

(頷けば案内された道順に車を運転し始めながら疑問を)

(/大丈夫です！)

はい。備えあれば患いなし。善は急げ、です。
千束は行き当たりバッタリすぎるんですよ。

（相手の疑問の声を聞くと動揺を隠すように澄ました表情で当然であることを強調し、また相手は計画性が無さすぎることを指摘してジト目で見つめて）

あ。あのお店です。

（前方に見えてきたこじゃれた造りの小さな建物を指差して目的のお店であると伝えて）



（/ありがとうございます…！）

うーん、やっぱりそうなのかなあ…

(見つめられれば、いつもより少し声のトーンを下げつつ考え込んでいる様子ながらももう一度聞き返しつつ前を向いており)

わあ……すっごい良いじゃん！
駐車場も見つかったし、此処に車を停めて…っと

(目を輝かせて機嫌よさそうに小さなお店を眺めれば、近くに駐車場を確認すると空いていたスペースに車を停車して)

少しは自覚があるみたいでよかったです。
ですね。写真で見るよりオシャレな印象を受けますね。

（相手の少し自信無さげな様子が普段の彼女とのギャップを感じさせてクスリと小さく微笑み。お店を見て目を輝かせているのを見ると立ち寄ることを提案してよかったと心の中で安堵して）

お疲れさまです。じゃあ行きましょうか。

（車が駐車場に止まると相手に運転の労をねぎらって、バッグを背負い車を下りて）

うん……

(心の中では実際オブラートに包まれず、直球で提案が来たために少しメンタルに来ている様子で静かにこくんと頷き)

よーし、じゃあ行こう！
たきなはどう言うメニューが食べたいとかある？
(車を下りると早速と店の中に入っていこうとしながら首を傾げて)

実はお店のＨＰを見て頼むメニューはもう決めてあります。

（二人で一緒にお店に入ると中は可愛らしいカントリー風の内装で。派手ではないけれど落ち着いた雰囲気の中、店員に案内されて窓際の席に向かい合って座り。相手が何を頼むのかと尋ねてくるとメニューを開いてテーブルに置き、相手に見せながら自分はすでに決めてあることを伝えて）

これです。

（メニューの写真には大きなグラス一杯に生クリームとアイスがこんもりと乗っていてその上に様々なフルーツやトッピングが添えられている特大パフェが写されていて）

おお、さっすがたきな～！凄い良いじゃん、ここ……

(入ってみれば可愛らしい内装の店にワクワクしながら笑みを浮かべて。店員の案内に従って向かい合った席に座れば流石と言うように思いながらもメニューを覗き込んで)

このパフェすごく美味しそう！
早く頼もう～

(目を輝かせてゆっくりとメニューを見ながら、嬉しそうに彼女の方を見て頷きつつも賛同して)

千束にも気に入ってもらえたようでよかったです。
ところでさすがにこれを一人で片付けるのは不可能なので二人でシェア、ということでいいですか？

（相手もお店の雰囲気を気に入ってくれたようで、無邪気に喜ぶ様子にこちらも嬉しくなり、目を細めて相手の笑顔を眺め。こちらが提案したパフェをオーダーすることにも賛同を得ると一人で食べるには多すぎるので半分分けすることを更に提案し、それからちょっと悪戯っぽい笑みを浮かべて）

カロリー消費のトレーニングも半分で済みますし、ね？

たきながそう言う事企むなんて意外じゃん…うーん確かに、これ食べるの1人じゃちょっとキツイし。分け合うってことで！

(ぼそっと独り言を呟くと、このパフェなら大きくても全て食べ切れるような気がしたが、その後の体調を思えば納得したように頷き。にっこり笑みを浮かべては反論せず彼女の意見に賛同すれば、突然何か閃いたと言わんばかりの様子で)

はっ！つ、つまり……半分こってことはさ

企むだなんて人聞きの悪いこと言わないでください。あくまでメニュー開発のためなので。
半分こがどうかしましたか？

（相手の独り言を聞き逃さずツッコミを入れ、パフェが食べたいとか千束とデートがしたいとかではなく、リコリコのためであることを強調して。店員を呼ぼうとしたところ相手が言葉を途中で止めたので、何を言おうとしたのか気になって続きを促して）

もう、冗談だってば～
…たきなと食べさせ合いっこ出来たらな、って思ってさ？

(真面目なたきなに相変わらずと感じながら軽く述べると、暫し間を置いてから自身の願望をぼそっと呟いて)