X-lemon 2022-06-26 15:24:23 ID:3f55969c4 |
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Friskが進む内に見えてきたのは……やはり洞窟であるが
先程までとは違いキノコに照らされずともそこそこの明るさがある場所で、このまま明るいままなら簡単に進めると言う物だが…
やはりそう簡単にはいかないと言う物、群生(?)する暗闇を魔力にするクリスタルの力を借りながら闇を照らして枝分かれしているような道に所々惑わされながらも着実に進んで行き……。
ジャブンッ
……暗闇で足元が見えず、そこの水浸しの場所に足を突っ込む。
急な段差と温度差が現れたら普通は驚くだろうけれども、既に知っている為、寒さだけに耐えながら
ジャブ ジャブ
と進んでいく
ザバ ざり ざり
進んでいく
ざり ざり
進む
………………
妙に萎れているエコーフラワーが生えている。
今から再生されるであろうその声にギッと歯を噛み締めながら耳をすます
「_____し___ろ___だ」
元の音よりスロー再生されている様な声がエコーフラワーから聞こえて、僕は振り返る。
「??7つ。」
「??7つの人間の魂。」
「??それさえ手に入れば、我らが王、…山の王は神となり、ココと外を隔てるバリアがなくなり、我々が受けた苦しみを全て人間に返すことができるのだ」
高くも重く、激昂を含んだ声
「良いか、人間。これは貴様の最初で最後の償いのチャンスだ。貴様の魂が”最後の一つ”となり、我々が外に羽ばたく為の力となるのだ…!」
鎧の横に宙に浮かぶ槍が現れ、彼女が力強く握りしめる。
ゴクリといろんなものを飲み込んで、空っぽの銃を彼女に向けて。
確実に仕留めるためにこちらを捉え続ける刃先、そして……
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