社長秘書 2022-06-22 19:11:42 |
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俺たちこんなにも愛し合っているのに、何で恋人ではないんだろうな。俺の方が早く出会っていたら……悪ィ。ピアスも大切だが、俺は類の方がもっと大切だから失いたくねェよ。
( 大切に扱ってくれるのはわかっていたのだが改めて言葉にして聞くと、嬉しい筈なのだがお互いに恋人ではない現実が悔しくて珍しく弱さを見せてしまい。直ぐに謝罪してから優しく微笑みかけ求めるように唇へ一度強めに口付けると直ぐに唇を離し。料理を作る側として食べられない量は作らないと決めていたのだが、褒められると伸びるタイプな為テーブルへ置ける範囲作ってしまいそうな気がしてきて。然しこう見えて沢山食べるので残す心配はなく「 俺と類の好きな料理を作れば問題ないだろう? 胃袋を掴んだらもう、類は俺の虜で離れられなくなる。…そうなったら幸せなんだけどな。 」恋人ではない今の状況では夢物語のようだが、いつか来る幸せな未来の為に今から胃袋ごと掴んで離さないようにしておかねばと考え乍髪に触れる手の感触に嬉しそうに目を細めて撫でられ続け。此奴に縛られる趣味はないと理解していたが、揶揄ってその反応が気になり態と言ってみた。予想通りの反応に嬉しくなり「 …知ってる。類にそんなアブノーマルな趣味なんてねェ事くらい分かってはいたが、馬鹿と二回言われたから後でアブノーマルなお仕置きだな、なんて。冗談だから気にすんなよ? 」愛しい此奴を揶揄うのはやっぱり楽しくて再び冗談を。こうやって気にせず何でも言えるのは此奴だけだ。今は恋人ではないが、近い未来隣で恋人として冗談言って笑い合う姿を想像しながら強く抱き締め此奴の唇を求める。俺は秘書として傍でずっと見てきたからこそ、影で性別関係なく人気なのは知っていた。その中には俺が此奴に気付かれぬよう対処していた案件もある。特に社長へのラブレターなんか代わりに渡された日には即シュレッダー行き。社員は此奴に恋人がいることは知らないから仕方ないが、ラブレターはやっぱり無理だ。そうやってずっと影から献身的に支えてサポートしてきた。こうやってキス出来るまでの道程は長かったが、堪えた分とても幸せだ。満足感とお酒の効果で再び眠気に襲われると目許がとろんと柔らかくなり、甘える様に何度も優しく啄む口付けをしていたが唇から首筋へ滑るように唇を移動させ。今度は首筋へ吸い付いて紅い華を咲かせていた所で瞼閉じられ、其の侭肩口へ顔を埋め眠ってしまい、数秒後には小さな寝息が聞こえて。 )
俺がずっと類を守るから、社員のことは気にすんな。きっと誰にでも厳しくてクールなのがそそられるのだろう──…ッ、は…俺じゃねェと駄目、か……もしも、俺以外のイケメンからアプローチされてもその気になんなよ……許さねェ、からな…。
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