社長秘書 2022-06-22 19:11:42 |
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そんな事すんなよ?すげェ拗ねて怒っちまうぞ、なんて。凌は物好き、俺なんかに優しくしてくれるからな。
( 他の奴に優しくしてる姿を見た時には拗ねて怒ってやろうか、と冗談交じりに伝えて。本当に嫉妬した時は其れ位面倒な性格をしていると自負しており。カクテルについて詳しく教えてくれる彼の言葉を頷き乍聞いて「 想像するだけで美味そうだし、すげェ詳しいな凌、其の酒好きなの?…早く呑みてェな。 」詳しく説明されると更にオーダーされた酒を呑みたい衝動に駆られて、表情は変わらないが内心ワクワクと楽しみで。こんなに詳しく知っているという事は此の酒が好きなのだろうかと気になったのか問い質して。カクテルには意味があるとか無いとか聞いた事があるが、詳しくは全然解らず。調べれば直ぐにそういう物は出てきそうだが、彼なら知ってそうなイメージだから今度彼に教えて貰おうかなと考えて。恋人が居るのに彼の笑顔や行動に、ドキリとさせられた自身の心臓に内心困って。恋人に対してドキドキは無い。恐怖のドキドキはかなりの頻度で有るかもしれないが、恋心で照れたりする事は無くて。彼の行動や言葉、笑顔にドキリとしている自身に恋人が居るのにな、と自己嫌悪に内心若干陥るもドキドキとした感情が懐かしく感じて。甘く蕩ける様な笑顔はずっと変わらない彼は意地悪だなと思い乍、そっと片手を伸ばして彼の頬へと触れて痛くない程度に優しく抓り、自身にとって心臓に悪い彼の笑顔を崩そうとして。片手が何故か太腿へ触れているのをちらりと横目で見遣り、擽ったさに思わず頬杖を止め付いていた手を太腿に触れている彼の手に触れ。擽ったいし、此の手はなんだ。カウンターにカクテルを並べた店員に軽く会釈しつつ言葉を紡ぎ、頬と彼の手に触れていた自身の手を離して。 )
俺の心臓に悪いし、狡いんだよ馬鹿。凌が狼になったら、其の時は俺が凌喰うか。凌が誰かに喰われそうになってたら助けるけどな絶対。成程、じゃあ俺がぱっくり喰っちまうぞ。
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