社長秘書 2022-06-22 19:11:42 |
通報 |
…あ、凌。料理は出来たのか?…メッセージは、今考えねェと後回しにしたらその分凌をもっと待たせちまうし、俺も進めねェと思ったから。
( キッチンとテーブルを忙しなく動く彼に目を遣る事無く、ただ画面をじっと見詰め乍メッセージをぼんやりと考えて。別れてくれ、というシンプルな文言だけで別れれるて良いならこんなに悩む事無くて楽なのにな。自然消滅だけは自身が納得いかないし、やっぱりちゃんと考えねェと。なんて色々と考えていれば、不意に隣に座る彼からの声にハッとした様に勢い良く顔を上げて彼へと目を向けて。震えていると言われてた気付いた手に落ち着かせる為に少しグッと握り、手に触れる彼の温もりに若干安堵した様子で。肩に力が入り先程迄少し息苦しさを感じていたが其れも少し治まりふ、と小さく深呼吸する様に息を吐き出して微笑む彼を見詰め言葉を紡いで。たかがメッセージ、実際に会って伝える訳では無いのに何を緊張して怖がって躊躇しているのだろう。直ぐに考えて送れば彼を待たせる事も無いだろうと考えて。嗚呼良い匂いだなと彼の背後のテーブルに少し目を遣れば沢山の手料理で。短時間であれだけ作ったのか、やっぱり此奴すげェな。俺全然手伝えてねェな。とリビングへと来た理由を話すのを聞けば小さく頷いて手伝うと伝えて。横から優しく抱き寄せられれば心地良い温もりに一瞬瞼を閉じて、直ぐに瞼を開けばスマホの電源を一度落としてソファに投げる様にポイッと置いてフルーツポンチを盛り付けて飯食おうと抱き締める彼の背に腕を回してみて。 )
杏仁豆腐入りのフルーツポンチなんて簡単に作れるんだな、やっぱり凌すげ。嗚呼当たり前に手伝うよ、俺何もしてねェしな。…優しいな本当。大丈夫だぞ、凌が今こうして落ち着かせてくれたしな。凌腹減ったろ?
トピック検索 |