…あ、あ。美しい、紅葉…だから、な。 (伸ばした手を握られ、薄っすらと顔を赤らめながらも童女の頭を軽く撫で、部屋の縁側から外へと一歩足を踏み出す。外の空気はひやりと冷たく、吹き抜ける風には紅葉が舞い、筆舌に尽くしがたい程に美しい景色が広がっている山を眺めていると、上機嫌そうな口元が僅かに捲れ上がった薄布の隙間から覗き)