名無しさん 2022-06-02 22:52:14 |
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>莉緒
【キャスター・蘆屋道満】
陰陽師の本分は妖退治、なれば妖の気配が失せたこの時代では衰退も定めというもの。おかげでこちらの術が看破され難いというのは利点でしょうが、いやはや時の流れとは残酷なもので。
( 退治するべき存在が時代の波に揉まれて消えてしまえば、自ずと役目も少なくなり存在は途絶えていく。かつてあれほど力を奮った鬼や狐も神秘の衰退には敵わないとは、時の流れを感じずにはいられない。安倍晴明、奴の逸話も伝説程度の存在にしかならないのだから皮肉なものだ。そして己は奴を引き立てるための道化、ライバルにして敗者などと巫山戯た話ばかりが語られる始末。全く、腸が煮えくり返ることこの上ない。彼女が重ねた手、己の体温が侵食されじわりと冷えていくが不快ではなく、合わさる視線を外すことなく見つめ返し。彼女の望みは封じ直し、己であればそれは勿論可能だ。異論などない、己としても彼女の封印を悪戯に解かれて想定外の事態に見舞われるのは好まないからだ。それにしても、信用をしていない術者に封じ直しを頼むなど肝が据わっているものだ。身体に作用するそれを受け入れるということがなにを意味するか、聡明な彼女であればわかっているだろうに。背に腹はかえられぬというやつであろうが。すぅっと目を細めれば、少し背を曲げ彼女の鼻先すれすれまで顔を近づければ、わざと煽るような言動をしてみせて。 )
封じ直し、勿論異論などございませんともマイマスター。拙僧、これでも慎重な性分ですので敗退の危険性は排除しておきたく。しかし、よろしいので?信用できぬ相手に術を刻まれるなど、受け入れ難いのでは?
>セイバー
【斎賀 未玖】
オッケー、じゃあ行こっか。…あ、先に言っておくけれど貴方の部屋は私の部屋の隣ね。一番綺麗にしてるのその部屋だけだから、これに関しての文句は受け付けないよ!
( 此方が攻撃できないというデメリットを差し置いても霊体化はかなり便利に思えるが、敵も同じことができるという点では特別有利になれることもなくイーブンだろう。それにしても宝具、今更ではあるが一口に英雄と言っても数多存在する。彼のような神話の人物から近代の科学者まで一括りにするのは簡単だが、個人の特定となればそうはいかない。せめて召喚されるサーヴァントの傾向なりなんなりの糸口が掴めれば良いのだが。彼の了承が得られたので立ち上がれば、先導するべく歩き出して。廊下に出るべく居間のドアを開けて出ようとしたところで思い出したように足を止めればくるりと振り返り、食指を立てて彼の部屋について前置きをし。不満は受け付けないと断っておけば階段を上り、すぐの角を曲がった先の自室の扉を開けて。内装は海を思わせるようなマリンモチーフのものが散見される。カーテンやベッドのシーツは蒼海の蒼色で、棚には中世の帆船が閉じ込められたボトルシップが飾られている。壁掛けのコルクボードにはヒトデや貝殻が縁にあしらわれており、引っ越してきたばかりの頃の己と、凛々しい目元が己にどこか似ている白髪の老婦人──祖母とのツーショット写真等々が貼ってある。彼に好きに寛いでくれていいと言えば、壁面クローゼットを開けて服を探して。 )
あんまり人様に見せられるような部屋じゃないけど、どうぞ入って。服出すから適当に寛いでて大丈夫だよ。
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