名無しさん 2022-06-02 22:52:14 |
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>莉緒
【キャスター・蘆屋道満】
ほう、最早冷涼の術という域ではございますまい。体質、と片付けるにはあまりに奇特。魔眼なるものであれば可能やもしれませんが、そのように面妖な眼は持っていらっしゃらない様子ですので。
( 生まれつき、熱湯を水に、それは最早術の領域ではなくそれよりももっと悪辣なもの、さしずめ呪いだ。だが、その程度の被害しか齎さぬ呪いなど掛ける意味がない。可能な限り弱体化させた結果の現状、ということなら理屈が通らないわけではないが、それにしても体温を冷たくするなどまどろっこしいだけだろう。次に考えられる可能性は魔眼に影響を受けて。それならば理屈も通るが彼女は魔眼持ちではない。であればどうだ、考えられるのは彼女の出生そのものが異であることだ。しかしかつての平安ならばまだしも──奴とて、狐の血が混ざっていると宮中でも囁かれていたのだから当時はさして珍しいものではなかった。しかし現代でそれは可能だろうか。神秘が追いやられて、妖の潜む領域など無に等しいこの世で。ともあれ彼女の実の両親、きっとそれが鍵なのだろう。そしてそれらは不明ときた。行方知れぬ両親と特異な体質、”謎”としてあまりにもお膳立てされすぎている。まだ彼女は隠していることがあるのだろう、だが無理に暴いたところで、というもの。袖で口元を隠しながらもにんまりと弧を描かせれば、核心は付かずに迂遠な言い回しで彼女の出生と実の両親そのものの違和感を指摘して。 )
生まれつき、ということでしたら出生に原因があるのでは?──ああしかし、貴女様の実のご両親は不明でしたか。ンンン、これはきな臭い、きな臭いとは思いませぬか。謎が謎を呼ぶとはこのことでしょうか…。そちらの謎を解き明かさなければ、どうにもならぬやもしれませぬ。
>セイバー
【斎賀 未玖】
死ぬ気なんかさらさらないよ、貴方まで道連れになっちゃうなら尚更ね!まだ20年も生きてない。行きたいところもやりたいこともいっぱいあるからさ!
( 当然、死ぬ気も殺される気もない。まだ人生に満足するには早すぎる、だって社会にすら出ていないのだから。祖母の命日にお墓参りや、あとはベタだけど有名なテーマパークにも一度は行ってみたい。考えるまでもなく思い浮かぶようなやりたいことが沢山あるのだから。それに己の命が尽きれば、きっと彼も死ぬと同義の目に遭うのだろう。それは些か勿体ない、彼とてやりたいこともあるだろうし、現代にだって興味を持つかもしれない、なんにせよ可能性を奪ってしまうということだ。己一人の問題ではない以上、尚更気を引き締めなければ。彼は己を真面目だと言うが、真面目とは正反対だからこそあえて万能を遠ざけるのだ。まぁこの辺は考え方の違いだろう、勝者特権として欲のままに使うのも別に悪いことでもなんでもないのだから。きっと祖母はそちらのタイプだった、あの人は使えるものは使うだろう。それが渇望しているものなら尚更だ。祖母が生きていたなら己は聖杯をあの人へ譲るだろうが、生憎ともう虹の橋を渡っている。そんな風に祖母のことを考えながら髪の毛をくるくると指に巻き付けては解いて。まぁ、早々決着がつくようなものでもないだろうし、彼の気が変わったならばその時は彼に渡せばいい。なんて楽観的に考えながら述べて。 )
好きに、か…。おばあちゃんが生きてたら譲ってたんだけど、もういないしなぁ。あの人は是が非でも欲しがっただろうから。貴方もやっぱり聖杯が欲しいって思ったらその時は言ってよね。
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