名無しさん 2022-06-02 22:52:14 |
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>莉緒
【キャスター・蘆屋道満】
おや即答とは。ええ、ええ、活用させていただきますとも。命を以て許婚の役に立てるのならばその方も本望でしょう。
( どうやら本当に未練など欠片も無いようだ。少しは渋る様子を見せたならば付け込める隙にもなっただろうが、バッサリと切り捨てられた許婚はまぁ哀れではあるが自業自得の部分も大きいのだろう。なんにせよ、身代わり人形にでもしておけば彼女の生存率は上がるだろうか。魔力を持たない一般人を集めるのは簡単だが、魔力を持つ贄が手に入れば入るほど術の幅が広がる。式だけでは些か心許ないと思っていたのだ。さて、彼女からの問い掛けはてっきり己の真名を探るものかと予想していたが、見当違いであったらしい。身体を冷たくする術、己の顎に指を添えれば、ふむと考える素振りを見せて。冷涼の術ならば幾つか知っている、といってもそれは猛暑の渦中に涼を得るための一時的なものであったり、ごく限られた範囲に氷雪を呼び起こすようなものであるが。だが身体を冷たく保つものは術という括りの中では思い至らない。不可能ではないだろうが、行う意味が薄いので。意味がある術は誰かしらに開発されて世に浸透するものだが、そうでないものは研究すらされないのだ。己とて全てを網羅しているわけではない──していたのならば、奴になど負けていない。それにしても体温を下げる術、西洋魔術までは専門外であるためそちらに属する術であればわからないが、彼女は陰陽師の家系なれば西洋魔術との関連は薄いだろう。一先ず、思いついた冷涼系の術を挙げながらも、彼女が求めるものとは違うのだろうと考えれば詳細を促す。 )
ふむ──物質として氷雪を呼び起こすもの、あるいは一時的に涼を得るための避暑術ならばございますとも。しかしお求めの情報は恐らくそれではないのでしょう?差し支えなくば詳しくお聞きしても?
>セイバー
【斎賀 未玖】
自分で突っ込まなきゃ完璧だったのに。でも真面目なのカッコよかったよ、ちょっとドキドキした。けど私も魔術師の端くれなんだし、護られてばかりにはならないように頑張るね!
( 前線に出すなと言っていた彼が、こちらの手を取って真剣な面持ちで護ると宣言してくれたことに少し気恥しい気持ちになるも決して嫌などではなく。面と向かって護ると言われたことなんて初めてで、なんだか物語の中にでも入り込んだ気分だと少し照れてしまう。最後の自己突っ込みがなければ完全にサマになっていたのが惜しいというもの。とはいえそれが良い所だが。だが彼に迷惑ばかり掛けてはいられない、己も魔術は多少使えるのだから彼のことを手助けせねば。エンチャントで彼の能力を底上げしたりだとか、あとは簡単な属性魔術で足止めをしたりとかか。サーヴァントに効くとは思えないが、対マスターならば多少は役に立てる可能性がある。ともかく、1を10に倍増させるぐらいなら己でもできるのだ。そんな簡単なサポートだが無いよりはマシだろう。さて、彼はなにを願ってもいいとは言ってくれるが、平穏な生活を送りたいだなんて将来に起こり得るあらゆるイベントの可能性すらも包括した願い事をしてしまうと、己は堕落してしまうような気がする。未来なんて決めずに不確定なぐらいがきっと丁度いいのだというのは、祖母の自論だったか。懐かしい言葉を思い出しながらソファーの上に両脚を上げれば、膝を抱えながら唸って。 )
うーん、自分の力で叶えなきゃ意味ないのかなーって思うんだよね。どうしようもない障害を取り除くのはいいと思うけど、丸ごとお願いしちゃったらそれに甘えて自分がどんどんダメになっちゃう気がして。
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