名無しさん 2022-06-02 22:52:14 |
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>莉緒
【キャスター・蘆屋道満】
おや、サーヴァントに一部屋貸し与えるなど、随分と気前がよろしいことで。
( ”キャスター”として工房は必須なれば、勝手に何処かの部屋を工房化させようと考えていたが、彼女からの提供の申し出にわざとらしく目を丸くして驚いて見せる。プレゼントをわざわざ言い直した部分を見るに、なにやら思うところがある様子を目敏く気が付きはしたものの、短時間に詰めすぎても逆に警戒心を増幅させてしまうだろう。時間はあるのだから、暴いていけばいい話だ。どうやら己に与えられる一室は彼女の自室の真隣らしい。それは僥倖、彼女の動向を掴みやすい。用意されているのは布団と明かり、足りないものがあれば用意するときた。聖杯戦争に勝利することは即ち、魔術師の多くが目指す根源への近道ともなる。そのためにサーヴァントの環境をお膳立てするのは当然と言えば当然だろうか。何はともあれ、好きに使っていいと言うのならば遠慮なくそうしよう。さて、死体や人肌は己が手で用意しろとの仰せだ。それに関しては文句などないが、少し彼女の反応を試してみたくなった。至極納得したように頷きながらも彼女との距離を縮めれば、わざわざ人肌の部分を抽出して。魔力不足はサーヴァントにとって致命的、それは己と言えども例外ではいられない。そのような事態は魂喰いに手を出してでも避けるべきだが、この発言の意図は彼女をほんの少しでも困らせるためのもの。笑いを隠すように口元まで袖を持ち上げれば、最悪の事態を案じるように声音を震わせて、己の髪が彼女に触れかねないほどの近さで様子を窺い。 )
ええ、ええ。調達は造作もございませんが。御身はマスターなれば、魔力不足に陥った際は人肌で暖めていただかなくてはならないやもしれませぬ。魔力供給、なるものでしたか?ンンン、そのような事態は避けられればよいのですが、万が一もございますゆえ…。
>セイバー
【斎賀 未玖】
魔術師同士のカースト格差って激しいし、おじいちゃんもそのせいで魔術師らしい物が嫌いだったのかもねぇ。私も本家の会議に招集を掛けられてた頃は、他の親族から針のむしろだったし。
( ほとんどの魔術師は一般人を見下す傾向にあるが、実の所同じ魔術師相手にはよりカーストを意識しやすいものだと思っている。まだ己が幼い頃、今でこそ本家との交流は数年に亘って断絶状態にあるが、家族揃って親族会議に参加させられていた頃は、本家当主を含む他の親族によく嫌がらせを受けたものだ。魔術師の家系でありながら魔術を欠片も扱えない両親とその子供。その頃は己が魔術を使えるという自覚はなかったのでひたすら我慢するしかなかった。とはいえやられっぱなしも腹立たしいので、小さな仕返しはしていたというのは内緒だ。ともかく、そういう経緯もあって父母は本家との交流を絶ったわけだが。ほんのりと苦々しい思い出を紛らわすように茶を飲めば彼の話を聞き、キョトンとした面持ちで首を傾げて。祖母の領域を穢す気がしてあまり探索はしていないので断言はできないが、特に見られて困るような物もないので地下室への同行は快諾する。引っ掛かったのは彼の後半の言葉だ。彼自身ではなく、仲間にピッタリとは一体どういうことだろうか。文字通りの意味なら、それはかなり心強いのではないだろうか。だって、彼が自慢げに語っていた冒険の友が来てくれるということだろう、ヘラクレスを呼べるのならば百人力どころではないんじゃないか。それによっては絶望的な戦力の差も覆せるのでは?と一気に希望が見えて、ずいっと上半身を彼の方へ傾けて詰め寄り。 )
地下室は全然案内するけど…。仲間、呼べるの?最強のヘラクレスも来てくれたりする!?
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