名無しさん 2022-06-02 22:52:14 |
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>キャスター
【日藤莉緒】
…それなら良いのですけれど。
(異常はない。それなら良い。なんて、当主の言葉が脳内に響く。所詮は自分を勝利へと導くための道具と思えと当主は言っていた。それらは、目の前の大男を召喚する前に言われた言葉。その時は、素直に返事をし頷いたが本当に良いのだろうか。彼は人間ではない。聖杯戦争に勝てば、否、聖杯戦争が終われば彼は消滅する。情を交したところで、躊躇うだけだ。そう思っているものの、何だかいけない気がして。頭を悩ませながら、上記を。取り敢えずは、友好な関係を築こう。間違いだと気付いたら止めればいい。だが、伝えておくべきことだけ伝えておくか。これからは、共に戦うのだ。本当に彼にその意志があるのかは不明だが。そんな事を疑っていても仕方がない。差し出された右手を見て、此方も右手を差し出し彼の手を握る。疑いはしたが、勘で大丈夫だと判断した。握手だなんて、自身の記憶が間違っていなければ久し振りだ。吸い込まれそうな黒曜石の瞳をしっかりと見据えて下記を)
私も遠距離が得意なので、そうしていただけると。あと、勝利は望みますが…聖杯はいらないのです。なので、勝利したとしても聖杯は貴方に。私の願いは、聖杯に望むべきモノではありませんから。
>美玖
【イアソン】
は?!まさかの前者かよ!!
(目の前の女は感激の声をあげるだろう。このイアソン様を呼んだんだ。なんて思っていたのに、まさか困惑の声とは。先程、興味本位か聖杯戦争の為かと考えていたが、まさか本当に前者だったとは。思わず声を荒げてしまったではないか。わざとらしい咳払いをして、彼女の様子を伺う。魔術師な事は間違いないだろう。己を召喚したのだから。だが、ベテランではなく生まれたての雛鳥あたりだろう。大丈夫か、生き残るのだろうか。初戦で落ちないよな。なんてネガティブな考えが頭を過る。これから先の事を考えると胃が痛くなる。だが、これは己が好き勝手とまでは行かないが、己が上を取れるのでは?と考え。令呪、と言う絶対命令権があるものの、戦の知識はコチラが上だ。そう考えると、何とも大丈夫な気がしてきて、偉そうな笑みを貼り付けて。さて、この無知な女にこのイアソン様が教えてやろうではないか、なんて。此処に船員達がいたら呆れた顔をされそうだ。しかし、まぁ、彼女は肝が据わっている。この状況でも冷静に判断しているのだから。これが己を動かした理由なのかも、なんて考えながら下記を)
貴様は私のマスター、私は貴様のサーヴァント。私は貴様の召喚に応じた。貴様は、私を喚び出した事で、聖杯戦争の参加者となった。左手の令呪が物語っている。…聖杯くらいは、分かるよな?
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