名無しさん 2022-06-02 22:52:14 |
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【キャスター・蘆屋道満】
ふむ、特に不調なく此れこの通り。ええ、ええ、ご安心召されよ。サーヴァントとして、我が主に勝利を齎すお役目に差支えなど一切なく。
( こちらを見たかと思えばすぐに逸らされた黄金色は、一見気弱そうに見えてその奥に宿す光は確かに存在しており、なるほど確かにこの法師を呼びつけることができるだけの縁はあるようだと得心がいく。魔力も本人の申告通り、奇妙といえば奇妙ではあるが、己にとってはむしろ好ましいもので、異変も不調も事実として存在せず。彼女を見下ろしたまま、薄っぺらい仮面の笑顔を維持して軽薄に言葉を紡ぎ。真名は呪術においてもそれなりの効力を及ぼす材料となるために、易々と明かされたことに良からぬ考えが生じつつも、まだ事を起こすには早すぎると思い直して。純粋に響きが気に入った彼女の名を呼び、手本通りのような忠誠心を示せば親愛の証として握手を求め。彼女のぎこちない笑みに応えるように、にこやかに右手を差し出し。 )
ほう、陰陽師!これはまた、縁というものでしょうな。拙僧はキャスター故に真剣交える戦には些か不向きですが、場に出ずとも屠る術は数多ありますゆえ。莉緒殿、聖杯──万能の願望機は必ずや貴女の手に。
【斎賀 未玖】
うわっ、すごく金ピカで眩し。というか…え、お兄さん誰……?
( 光が収まって開けた目を再度閉じて、眩い輝きを避けるべく顔の前に手を翳し。目の前に現れたのは、端正な顔立ちをしながらも奇抜な格好をした男性で。急に他者が現れたことに加え、その身に纏うコスプレめいた衣装に明らかに狼狽しながら声を絞り出す。魔術を齧っているだけあって、目の前のやけに高慢そうな人物は己の儀式で呼び出してしまった存在だということはぼんやりと理解できているものの、聖杯戦争そのものについての知識は皆無であるために、サーヴァントという存在もほとんど知らず。セイバーというものが名前であると思い込めば、その場しのぎの苦笑いを見せて乾いた笑い声を零し。素人質問などという、論文の突っ込みを入れる教授を彷彿とさせる冗談めいた問い掛けは、なにも知らないことの素直な開示と生来のフランクな性質、冷静に状況把握を図る余裕さの表れでもあり。 )
えーと、セイバーさん?でいいのかな?あはは……ごめんね、よくわからないまま喚び出しちゃって。素人質問で恐縮ですが、状況を教えていただけないかなーと。
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