名無しさん 2022-06-02 22:52:14 |
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【斎賀 未玖】
──聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。
( 蔵書が数多積み上げられた埃塗れの書庫。亡き祖母が入り浸っていた思い出の場所であるここを整理している際にたまたま見つけた、如何にも年季が入ったその書物。古びた羊皮紙の束に書かれている呪文をたどたどしく読みあげていけば、不意に感じる魔力の奔流と左手に焼印を押されるかの如くの熱に焦りと戸惑いを見せて。魔術には多少馴染みがあるが、特定の条件下でなければ効力は発揮されないと裏表紙に書かれていたために、軽い興味本位でなんとなく口にしただけ。それがまさか成功するとは思わず、目の前に集まっていく光をぽかんと呆けた間抜けな顔で見つめて。『 聖杯戦争参加指南書 』と達筆な字で表紙に書かれた本を抱える左手には、明々と輝くヘキサグラムのような紋様が浮かび上がっており。 )
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