名もなき創生者 2022-06-02 20:47:38 |
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ゲダツ「うむ、そうだな。財宝――オーゴン(黄金)ならば腐るほど有ったな。かつての古代の遺物に…なるほど作られてからそれほど時間の経ぬ内に一気に進歩し出回った訳だな、便利であれば世間に広まるのはあっというまという事か。」
という様子でさらっとその(空島)にて俗に言う黄金の類が莫大な量存在していたという話を漏らしながら、レンの言う(空を往く技術)の急速な進歩と発展の話を聞いて納得した様に頷きつつ、海賊…青海の者たちは特にそういうモノは血眼で捜していたなとぼやき…
ゲダツ「殻の中に特定の力や物質などを取り込み、それを自在に出し入れする事ができる代物よ。―用途は様々だが例えばこのブレスダイアル(風貝)は…風を取り込み、必要な時に放てる。へそ!」
スッとそれをレンとスプリングフィールドの二人に向けて、貝の上にある(殻長)をスイッチの様にかちりっと音を立てて押すと…ドライヤー宜しく強めの風が吹き出し始め、再び(殻長)を押すと風が止まる。
スプリングフィールド「―やはり世界は違えど似た様な兵器は誰かが発明してしまうのでしょうか、中々度し難い方がいらっしゃるのですね。―生物兵器に化学兵器ですか…かなり危険な代物を扱ってそうですが――個人では無く多数の国家の連合体単位でそれらの兵器をフィードバックし改良しながら短時間で次々と実戦投入していた訳ですからね。―実際は単純な技術革新だけでは無く…“遺跡”の影響も在ったらしいですが…」
反応兵器という単語や、その他の色々と抵触し兼ねない兵器類と其れを扱う底知れない人物の話を聞いて少し表情を曇らせながら。自分の世界に於ける軍事技術の発達には“遺跡”と呼ばれる奇妙なモノも関わってると話して…
ゲダツ「否、レンよ、額を見ただろう?流石に払わせ過ぎたと反省している!へそ!、春田よ、このゲダツ暫しお前の店の手伝いをしようと思うぞ。雑用から掃除まで好きに申し付けて構わんぞ。」
スプリングフィールド「いえいえそんな…お気になさらず、しかしそれで貴方の気が済むのでしたら――一先ず私の店に着いてから話ましょうか…うふふふ、私も此処に飛ばされて来た当初はどうして行けばいいかとても迷ったモノです。でもその過程で街の人々には御世話になりましたし色々と助けて頂いたりして、路頭に迷わずに済めたのは計り知れない恩があると思いました。だから私も困っている方がいらっしゃったら出来る限りの手助けをしようと決めたのです。」
やはり結構な金額だったことも気にしているらしく、彼女(春田)のカフェの手伝いをすると蜘蛛頭は申し出て、一方のスプリングフィールドこと春田はその辺の話は店でしましょうと言いながら、レンの感慨深げな言葉に、自分自身も此処へ飛ばされて来た時は右往左往していた旨を話して…
そうこうしている内に三人は換金所に到着する。
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