名もなき創生者 2022-06-02 20:47:38 |
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> 2B ALL
スプリングフィールド「それならカウンター席へどうぞ、其処なら珈琲を淹れる様子も見られるでしょうし…2Bさんは飲んだ事が無いのですよね?うふふふ、腕が鳴りますわ!」
そうして話しやすい場所…カウンター席へスプリングフィールドこと春田は二人を案内して自分はカウンターの反対側へと回りこんで(暫しお待ちを)と言って奥へいき、数分もしない内に先ほどのカジュアルな私服から、カフェの店員らしい落ち着いた制服姿になって戻って来て、早速珈琲を淹れ始める。馴れた手つきで手動のミルで焙煎されたコーヒー豆をゴリゴリと挽き、お湯を注いで抽出してシンプルなエスプレッソを二つコーヒーマグに用意して二人に提供する。
同時に焼き立てのふわふわなマフィンもコーヒー受け菓子として出す。
スプリングフィールド「さぁさ、召し上がれ。」
ゲダツ「頂こう、へそ!」
と、早速手っ取り早くエスプレッソをズズズッと飲み始める。――かなり濃厚な味わい(種類としても結構濃い目なモノなので当然だが…)―かつ、やや渋そうな表情を浮かべて、そそくさと備え付けの角砂糖を放り込み始めた。
スプリングフィールド「あらあら、ゲダツさんは甘党なのですね?」
ゲダツ「~~~~~~~~~~」
案外顔に似合わずお子様舌らしい蜘蛛頭の巨漢はこんな有様だが…2Bの方は果たして?
> レン・ブライト ALL
ゲダツ「そうだな。しかしおれが居たグランドライン(偉大なる航路)はおいそれと他の島に行くのも難儀な領域故――海は凶悪猛者揃いの海賊の有象無象、それにガレオン船をも一飲みにする海王類という海の怪物共――おかしな異常気象その他諸々の問題で気軽に島を出て万国遊覧と言う訳には行かん。そういう不便さはあるモノだが…」
本人としてもそういう文化の違いを見聞きしたくあちこちに行ってみたくはあったらしいが、どうにも環境が其れを許さない様な軽く魔境な海が広がっているという事らしい。
ゲダツ「そうだ、大きい事は良いもの。へそ!…その辺がしっかりしているのならばお前は立派なモノだろう。当たり前の感謝というモノは普段当たり前であるからこそ薄れがちな物だからな。まぁ…飢え死にし掛けると余計に分かるモノよ。」
相手(レン)の言葉に何故か白目を剥きながら、感心感心という感じで頷く蜘蛛頭…
その一方で
ゲダツ「?、否…穴から脱出した後直ぐにこの食堂へ駆け込んだのだ。此処へ来てまともに話したのは現状お前(レン)しか居ないぞ?」
スプリングフィールド「…あら?、私の顔に何かついていますか?――申し遅れました私はスプリングフィールドと申します。――ひょっとしてなのですけれど、あなた方も(迷い人)の立場の方なのでしょうか?――」
知り合いではないと否定する蜘蛛頭と、――気配的な意味でも違和感を覚えたらしい少女(レン)に相変わらずに穏やかにこやかな表情を浮かべながら席に座り恭しい所作で自己紹介をする彼女(スプリングフィールド)、敵意の類は無いが…どうやらゲダツとレンが(迷い人)であると踏んで話し掛けて来たらしい。
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