匿名さん 2022-05-28 14:28:01 |
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……っ、はあい。
( ビビの言葉を受けて鋭くなった目に、びく、と手を小さく震わせる。心のどこかで、どうせギデオンがビビを受け入れることはないと。今まで何だかんだギデオンが許してくれていたことに甘え、今回もどうせ呆れられて終わりだろうと調子にのっていたかも知れない。一瞬見せた、大きな目を見開き、形の良い眉を歪める悲痛な表情は、拒絶されたことではなく、相手に迷惑をかけてしまったことへのショックの大きさをありありと物語っていて。呆れられるのは自分に興味が無いだけだから構わないが、迷惑をかけたいわけじゃない。ビビが今までギデオンに熱を上げれば上げるほど、相手はどれだけ居心地の悪い思いをしただろう。穏やかに、しかし確かに手を振り払われれば、今更ながらそんなことに気がついて、途端にギデオンの顔を見るのが怖くなってしまう。それでもすぐに顔をあげ、いつもはぐらかされた時のように、悪戯っぽく頬を膨らませたのは、せめて"いいバディ"だと優しく、何より残酷な言葉をくれる相手と気まずくなりたくないため。精一杯の空元気で笑顔を浮かべれば、マンドラゴラの手足を煎じた特製の通魔性軟膏を取り出して、的確に治療を進めるだろう。 )
あ、おはようございまーす!
( そうして迎えた翌週。祭りに浮かれる人々でごった返す街の一方で、方々に駆り出され閑散としたギルドロビーに足を踏み入れる。あれから幸か不幸か、ビビの方に別件の短期依頼が入ってしまい、ギデオンと顔を合わせるタイミングが取れないまま、シフト初日を迎えてしまった。……会いたくないな、なんて、初めて覚える感情に戸惑いながら、カレトヴルッフの剣の意匠を憂鬱な気持ちで見上げたのが1分程前。『詮索されるのは御免だ』『困らせないでくれ』その言葉を思い出すだに、あれだけ嬉しかった一緒のシフトも全く気が進まず、昨晩は中々寝付けなかった。それでも、大好きなギデオンにバディと言って貰えたことを思い出し、重い足を引きずってギルドに向かえば、冒険者としての矜持だけで今ここに立っていると言っても過言ではない程。ギデオンがバディとしてでも求めてくれるのなら、それで構わないじゃないかと己に言い聞かせ、ロビーに入る前に自身の頬をぴしゃりと叩くと、約束の相手を見つけて健気に明るい笑顔を向け。 )
( / 今後について、ご提案ありがとうございます。
そうですね、当初の予定よりかなり早く2人が本気になりつつあるので、先日設定した布石を早めるのは此方も大賛成です!
現時点で②の賭けと進展の最中ですが、今回の依頼で④のビビがギデオン様とシェリーの関係を知る展開を入れ、吹っ切れたビビが賭けを吹っ掛けるという流れが自然かと思いましたが、如何でしょうか…?
賭けの内容やギデオン様の性質も世界観に沿った情緒溢れるもので非常に素敵です!
今のヴィヴィアンはギデオン様に迷惑をかけたくないと、積極的なアプローチは避けると思いますので、そこで気持ちを自覚する、とまでは行かなくても④に繋がる関係性の変化があればと考えております。現時点で具体的な展開は考え中ですが、この流れで問題がなければ、またご相談に乗っていただければと幸いです。
毎度細やかなお気遣いありがとうございます。展開の進行速度などについては全く不満などはございません。本当に素敵なロルをありがとうございます。背後様に比べますと非常稚拙でお恥ずかしい限りですが、なにかご希望やご要望があればいつでもお申し付けください! )
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