匿名さん 2022-05-28 14:28:01 |
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……?
魔法で状態異常だったんですから、寧ろ頼ってもらわないと困ります。
( 相手にかけられた魔法には、記憶を薄れさせるような効果まであったのだろうか。愕然と周囲を見渡すギデオンを、あくまで心配そうな表情で覗き込めば。顔を隠して項垂れてしまった相棒に、ふっと柔らかく笑いかける。このままもっと甘え上手になってくれれば──……なんて、そんなに上手くはいかないか。「(時間も)そんなに長くないですから、落ち込まないでください」と、ぺしょりと垂れてしまった耳に、微笑ましい笑みが漏れそうになるのを必死で堪えて。その硬い膝からぴょこりと降りれば、確かにそろそろ午後の仕事に取り掛かるには丁度良い時間だ。
ビビとてラタトスクの一件について、盛大に街中を騒がせて回った始末sy……もとい報告書を提出せねば、いい加減カウンター越しの視線が痛いし。色んな意味で気乗りしない書類仕事に、午後を頑張る栄養を補給するべく、恋人の完全無比の美貌を拝めば、恥ずかしそうに赤められた頬の破壊力の高いこと。あまりの可愛さに耐えかね元気いっぱい飛びつけば、此方へと差し出されていた頬へとちゅっとリップ音を響かせて。 )
──……こんなに可愛い人置いて寝てろなんて!
美味しいご飯用意して待ってますから、できるだけ早く帰ってきてね?
( ぎゅうと相手に抱きついたまま、固い胸板に頬擦りをして、上目遣いにおねだりすれば。待っていると宣言したからには、自分の仕事が長引いてしまっては仕方ない。 今度こそぱっと身体を翻し、何度も何度も相棒の方を振り返っては、手をひらひらと振りながら、自分の仕事へと戻っていって。
そんな数刻の宣言通り、仕事を終えて帰ってきたギデオンを出迎えたのは、まるで帰ってくる時間が分かっていたかのように揺れる白い煙と、赤いエプロンを翻し飛びついてくるヒーラー娘で。 )
ギデオンさん!
おかえりなさい、お疲れ様です。
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