匿名さん 2022-05-28 14:28:01 |
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……ッ!! ごめ、ごめんなさい!!
( 朝の空気で満たされた清々しい寝室に──ひゃあ、とも、きゃあ、とも取れぬ、高い悲鳴が間抜けに響く。それを見たのはグランポートのビーチから史上3回目にもなるが。昨晩さんざん艶冶に戯れておきながら、一向に慣れぬ様子で飛び退くと、拾い上げたデュベに包まりながら、両手で隠した顔をぽぽぽっと勢いよく染め上げる。──そうして、きっとこれまでならば、顔を隠して困ったように震えながら、優しい恋人がビビに何かをに謝って、そっと離れてくれるか、収めてくれるのをただじっと待っていたろう。しかし、男が凡そ朝に"こう"なることなど預かり知らぬ、開花を直前に控えた娘は、相手の体調に問題が無さそうだという安心感と、昨晩を無事乗り越えられたことで、少し気が大きくなっていたらしい。──私のせい、なら……。そうデュベを纏った手を下ろし、自分のせいでそうなったという場所を、揺れる瞳でじっと見つめると。滑りの良い薄手の掛布団がするりと優美な曲線にそって流れ落ち、白いデュベ、白い肌、その間に結局淡い色のそれを覗かせる。そんないっそ何も纏わぬ方が余程破壊力の少なかったであろう有様で、困ったように桃色の唇を数度噛み、濡れた瞳に覚悟の色を浮かべると。二、三度相手の唇に吸い付いて、相手の下半身へと身を屈めながら見せた上目遣いは、これまでギデオン相手に大抵のおねだりを通してきた、自覚と自負のある渾身の表情で、 )
…………、……ギデオンさん。
触って、いい……? "これ"、私のせいなんでしょう?
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