匿名さん 2022-05-28 14:28:01 |
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へっ……!? なに、何って……
( 実のところはというと、頼もしい先輩方に仕込まれたのは、聞けば拍子抜けするような、女が男に捧げられる奉仕の基礎の基礎。しかし、年季の入った大人にとっては児戯の如き戯れも、生粋の純粋培養乙女にとっては非常に難易度の高い質問で。何か怖いものを見たような、気の遠い表情をする恋人を安心させてあげたい気持ちと、酷い羞恥の板挟みになり、かっかと頬を染めながら、小さく小さく縮こまると。──ええい、と。相手の耳元に顔を寄せ、例え掻き消えそうな声だとしても、必死の勇気を振り絞ったというのに。それを耳にした恋人の反応はどうだ。怒るでも安心するでも何かしらの反応もなく、おもむろに姿勢を持ち上げたかと思うと、ぷるぷると握りこまれた小さな拳をわり開かれて。「……ギデオンさん?」と、振り仰ごうとする首元へ、金色の頭が潜り込む。 )
ひっ……あっ、ギデオンさ、これ……!!
( 弱いところに吸いつかれ、擽ったさに身体を捩れば。わり開かれた掌に走る感覚に、はっと潤んだ瞳を見開く。先程同じ男に愛でられた、痺れるほどに甘い感覚。初めて覚えたはずのそれを、しかしビビの身体はどこか覚えがあるかの如く、不慣れながらに飲みこんでいた。その既視感にやっとのことで気が付いて、──まさかと、答えを知っているであろう恋人の側頭をぺたぺた叩くも。首元を震わすむくれた声音が既に答えだ。魔素を直接やり取りすれば、それもうはっきりべったりと、"見える"者には丸わかりの跡がつく。──じゃあ……、パパにも、おじ様にも……!! と、気の遠くなるような羞恥に、今度はこちらが目眩を覚える番で。
しかし、不遜な恋人を叱ろうと、一度身体を離しかけた瞬間だった。ちゅう、と吸いつかれた感覚に、ぶわりと全身が総毛立ち、魔法弁がひとりでに開く感覚が襲う。否、魔法弁は勝手に開いたりなどしない。その快感を知って己が堪らず開いたのだと突きつけられて。身体どころか、自分の意思もままならぬ混乱に、白い足の指先で既に荒れたシーツを更に乱すと。己の浅ましさを認められずに、栗色の頭をいやいやと振るその間にも、求めることに慣れきった弁は、早く早くと続きをねだる有様で。じゃあ止めるかと問われれば、真っ赤な顔をゆっくりと横に振るだろう。 )
ちが、ちがう……!
……私、おこってるんですから! こんな、知らなかったのに……!!
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