匿名さん 2022-05-28 14:28:01 |
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(いつぞやの朝の中年どもなどまだ大人しいほうだった、そう思えてしまうほどにトリアイナの連中の反応は悪辣極まりない。男の自分でさえこの不快感、果たして直接ぶつけられたヴィヴィアン本人は如何ほどか。そつなく無表情を装うことは忘れないものの、内心は心配に思い横目で相手を確認すれば、力みすぎてさらに白くなる指関節を一瞬眺めることになり。──彼女が、あの猛る猪のような気性を持つヴィヴィアンが、それでもきちんと弁えて耐えている。ならば今この瞬間ではなく、のちの適切なタイミングで、ヴィヴィアン自身が思いきり鉄槌を下す機会を与えてやってこそ、彼女を預かる責任者たりえよう。こちらもそう腹を括れば、再び正面に視線を戻し、煩わしそうな顔の先方と形ばかりの挨拶を。差し出された掌に嫌な魔力が纏わりついていることは、相手の目をまっすぐ見据えたままでも、剣士の自分ですら感じ取れた。「失礼。こちらの”風習”には、あまり詳しくないもので……」困惑に微笑むふりをすれば、ジェフリー・カーンはにやりと笑い、馬鹿にしたような目を仲間と交わしながら奥の方へ戻っていく。「資料はそこの棚にある、それを好きに持っていけ。宿は自分たちで手ごろなのを見つけろよな。ま、そこの女を混ぜてくれんならうちでもいいんだが」……相変わらずの調子で、本来必須である情報共有や作戦相談の場を設ける気などさらさらないのが見て取れるこの態度である。かと思えば振り返り、「それと、警察の邪魔だけはすんな」と突然凄みのある顔を。「ここのは冒険者ってのにいやに冷たくてね。おまえらがあいつらの機嫌を損ねりゃ、俺たちが締め上げられんだ。……そうなりゃ、いくら応援だろうと俺たちも黙っちゃいない。いいな?」先ほどより数段冷えた声、周りの男どもも体を起こして威嚇するような雰囲気を放つ。再びヴィヴィアンにちらと目をやり、先ほどの彼女が防衛のため強気な態度に出たことを思い出せば、ここは自分が情けない役を印象付けておこうか、と判断。途端に気圧されたような表情をして両手を上げながら後ずさり、「わかった、そう脅さないでくれ……あんたたちと事を荒立てる気はない」少し震える声を吐き出す。さざめく笑い声、顔を寄せ合い囁きあう姿がいくつか。そこの棚に一冊だけ立てかけられている資料冊子を取ってくれ、と相手に目で合図すると、彼女を先に外に出す素振りは見せつつも、ここを一刻も離れたいというように、恐れの浮かぶ双眸をトリアイナの面々に向けながら出口の方へ体を向け。)
(/性癖ならではの関係性は大好きだけど、あまりリアルに考えるとまともな倫理観が発動してしまう……という募集板に記載されていたあれを当方も元々根深く患っておりましたので、オタクとして共通点が多々あることに大きな喜びを感じております……!こちらも同じく、雰囲気を壊さない程度に逃げ回ったり陥落したりをしていきたい所存です。
名前や依頼人の設定もありがとうございました!キングストンにカレトヴルッフ、主人公たちの本拠地にふさわしく王道感あふれる響きや由来を秘めていてとても好きです。依頼人に関しまして、一歩間違えれば命を狙われる立場だろうと当方も考えておりましたので、設定に大賛成です。また触れておりませんでしたが、トリアイナギルマスのキャラクター設定もありがとうございました、この先のロルで非常に助かります……!バルガスも非常にいいキャラをしているので、いつか息抜きのような小話でまた名脇役になってくれたりしないだろうかと密かに楽しみです……笑笑
他に相談事項等なければこちらは蹴り可です、引き続きよろしくお願いいたします!)
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