匿名さん 2022-05-28 14:28:01 |
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(触れ合うほどの近さで座ったうえ、香油の匂いがふわりと漂う栗色の頭をさらに寄せてくるヴィヴィアン。対するこちらは屈めていた上体を起こすことで距離を取りながら、流石に何か言おうとするが、相手の目的が同じ資料に目を落とすためとあっては無碍にするわけもいかず。結局は軽く目を閉じ、無音のため息ひとつで許すことにして。頼もしい──と思いきやだんだんすぼんでいく返事には、「……なるほどな」と感心半ば、やり返すように揶揄半ばの声を。相手の役職はヒーラー、主にパーティ-メンバーの回復支援やバフがけを担うポジションである。本来ならば、ヒーラー自身の口から攻撃を当てる当てないなんて言葉が飛び出すのはかなりおかしい。が、襲い来るモンスターを高火力の攻撃魔法で吹っ飛ばし、それで稼げた隙を使って治療にあたる、なんて力業が噂になるような娘だ。加えて父親が大魔法使いともなれば、三属性目の攻撃魔法を覚えようとしていても驚くことではないだろう。……が、次いで向けられた好意全開の言葉に、やや顔をしかめながらそちらを見たせいで。優しい形に笑むエメラルドの瞳に捉えられ、一瞬だけ静止した。──あのひとも、同じような初夏の陽ざしの中で、似たような目の細めかたをしていた。過去に引き戻される感覚、仕事に差し障るであろうそれを早いうちに断ち切るべく、虚空を見つつ即座にこれまでどおり記憶に蓋を。傍らに置いていた別資料、トリアイナのある港町の地図や海辺のモンスターに関するそれを徐に片手で取り上げると、その眩しさをいなすように相手の顔にぽんと乗せ。)
馬鹿言え、まだそこまで耄碌しちゃいない。
(/良かったです……!情報ありがとうございます、早速使わせていただきました。今でも充分材料になっていますし、本当に簡易で構いませんので!また裏設定として、幼いビビがギルドで遊んでいた当時のギデオンは年単位のクエストに出ていたことにしますね。ビビに対する一線は敬愛する師の娘であること、またおそらく一度か二度くらいは幼いビビを見たことがあるからだと思っておりますが、あまり成長前の面識がありすぎない方が恋愛要素も盛り上がると思うので……!諸々大丈夫そうでしたら、お返事には及びません。いつも詳細に打ち合わせしてくださりありがとうございます!)
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