匿名さん 2022-05-28 14:28:01 |
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……なんだか嫌な感じだね。
( 物心着く前に母が亡くなり、父はギルドマスターとして多忙を極めていた幼少期、冒険者たちに見守られ、ギルドを遊び場にして育った元少女としては、古参の冒険者達がギルドを見放す様な事情など、考えたくもないことの一つで。自然と刻まれる眉間の皺を隠すように、キラキラと輝く水面に視線を投げ出せば一言だけ、しっとりと私情の滲んだ声をぽつりと漏らして。勝手に落ち込む権利も時間も自分にはないと、意識して冷静な表情を作って振り返ると、欄干から甲板に飛び降りるように体重を移す。長い歩幅を活かして数歩で甲板を横切って、アドバイスを聞きながらギデオンの隣にぽすっとベンチを軋ませると、距離感に怯まずトリアイナの資料を覗き込み。相手の返答に表情こそ凛々しいままに、安心した様に小さく息を吐くと、何かを覚悟するかのように拳をぐっぱしていて。 )
聖魔法か……ヨシ、
使い物になるのは──火、風は当てるだけなら何とか。土は、調子次第といいますか……今後に期待といいますか……
( この世界の魔法は、火、風、水、土の四元素と、闇、聖、それらのどこにも当てはまらない無属性から成り立つ。複数の属性を使いこなす魔法使いもいれば、特定の属性にのみ高い適性を発揮する者もおり、大魔法使いともなれば全属性を使いこなすが、魔法の能力は個々の生まれ持った感覚と、想像力に左右されがちで、魔法使い同士には誰かに師事するなどの関係性が希薄な面がある。ヒーラーは聖魔法のうちでも、主に回復魔法に高い適性を持つ者達だが、同時に土や無属性など防御に徹する魔法に適性が高いものが多く、己のピーキーさについては思うところがあるようで。気まずそうに自身の後れ毛を指で弄りながら、赤い唇を尖らせると、ぐっと両手を握って至近距離でギデオンを見上げ、キラキラと好意を隠しもしない真っ直ぐな視線で見つめて。 )
でも聖魔法なら自信ありますよ!
ギデオンさんの為ならどこでも駆けつけるので、いつでも呼んでくださいね。
( / 幼い頃からの憧れの冒険者と、若い恋慕のあった今は亡き師匠の娘……!非常に切なく王道で好みの設定ですので、ベタではございますが其方の方向で是非お願いしたく思います!
ビビの母親については、今度時間のある際に簡易PFをまとめさせていただきますので、取り急ぎお返事まで。現時点で目の色、真っ直ぐな性格はヴィヴィアンが似ていると良いなと考えております。 )
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