匿名さん 2022-05-28 14:28:01 |
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(普段は何かとあざとくギデオンを覗き込むヴィヴィアンが、向かい合っているこの状態で、しかし目を合わせない。それは夏に見たあの悲痛な顔よりもさらに深刻な様相なのだと、本当はすぐにわかったはずなのに。そのときのギデオンは、ヴィヴィアンがこれまでにない……吹っ切れたような、ひどく大人びた笑い方をするのを見て。──互いに本気で話し合うことで行きついた先が、彼女のその表情なら。ギデオンがそれをわざわざかき回すのは、あまりに横暴なのではないかと。そう考えてしまったのだ。
結局その日の会話は、この先一ヵ月続く増幅作業や、それに必要な呪具探しについてといった、いつも通りの仕事話へと引き戻り。生憎、ギデオンの方で何発か泊まりがけのクエストが入ってしまったため、ヴィヴィアンに任せることが多くなりそうだということ。ついでに、ここ4ヵ月以上続いていた右肩の治療についても、昨晩の舞踏会の一件で振り出しに戻ってしまった可能性から、しばらくの間はギルドの魔法医に診てもらう話になったこと。それらを、一見ごくいつも通りの調子で話し合ってお開きとなった。……密かに悲痛な覚悟を決めていたヴィヴィアンが、上手に明るさを取り繕って受け止めてくれたというのに。寂しがるふりしかされなかった──ように見えた──ことで胸に生まれた、傲慢甚だしい狼狽を。ギデオンもまた、仮面の下に押し隠していたなどと、口が裂けても彼女には言えない。
そうして、ヴィヴィアンは一途さの果ての苦しみゆえに。ギデオンは不器用さと臆病さゆえに。決定的に掛け違ってしまったまま、けれどこれまでの長い付き合いから、じゃあまた、ああ、と軽い挨拶を済ませてしまえたのが、この先しばらく続く混迷の日々の始まり。翌朝早くから大型クエストが入っていたギデオンは、その日のうちに深く考える時間も持てぬまま、無理やり眠る必要に迫られ。──数日後、再びキングストンに戻ってきたころに。憲兵団のあの二人組が当然のようにギルドのロビーにいるのを見て、留守中に起きた大きな変化を、ようやく知るところとなったのだ。)
(/お世話になっております! 先日背後相談を閉じたばかりですが、物語に小さな変化が生じたため、今一度軽めの確認のみ失礼します。いずれも簡易なお返事で構いません。
建国祭や花街での遭遇時に続く、3度目のすれ違い……の先にとびきり甘いカタルシスが待っているということで、この先教会での決戦までは、ビビにとってもギデオンにとってもどことなく苦しい日々が続くイメージです。
この間は、建国祭の途中のようなダイジェスト形式にてしばらく進行……ということで、上記ロルのような緩めの確定をお互いOKとすると時間を進めやすいかなと考えておりますが、主様的に如何でしょうか。
また主様の中で、飛ばすことなくリアルタイム描写を楽しみたいシーンなどは何かございますでしょうか。あれば是非、そこはしっかり逃さずにやりとりしたく!
こちらの方では一件、エドワード以外の男とビビの絡みを見たギデオンが初めて嫉妬心を抱く一幕を挟めればと。ダイジェスト・リアルタイムは問いません。ビビばかりに長く苦しませるのが可哀想で、ギデオンもラストシーン以前に似たような苦しみの時間に直面してほしいと思いまして……
毎度確認ばかりで申し訳ありません、ご検討よろしくお願いいたします。)
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