匿名さん 2022-05-28 14:28:01 |
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──えっ、本当ですか!?
私も変なおまじないについて調べて……るんです。
( 深く聞かれたくないというギデオンの願いも虚しく、"妙なまじない"という身に覚えのあるワードに、ビビの表情から私的な甘えが抜け落ちて、いつも通りの生真面目なそれが顔を出す。これ以上なく頼もしく信頼のできる情報提供者の登場に、思わず興奮して詰め寄ってしまったが──待って、と、この気味の悪い噂が最早学院内で収まるような規模ではないという可能性に気がつけば、浮いていた踵と共に声のトーンを落としていき。それから一瞬周囲を見渡すと、周りを見習っていつかのようにギデオンの片腕に上半身ごと縋り付く。夜の繁華街で密着する男女の談笑に態々耳をそばだてる物好きはそうそういないだろう。自身の機転にウインクと共に満足気な笑みをギデオンに向けてから、「実は……」と、自身もまた学院時代の恩師に頼まれてここにいることや、おまじないの概要を本人は至って真剣な顔で説明を。艶やかな唇からふう、と細く一息つけば、正式な依頼でない以上言い出し辛そうに、それでも後輩達を初めとした被害者たちに思いを馳せれば、上目遣いに真剣な眼差しをギデオンに向けながら、思わず腕に力が籠ったのは無意識で。 )
人の恋心を喰い物にするなんて……
──ッ、ギデオンさん。この噂、もしよろしければ一緒に……協力して、捜査しませんか。
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