筆者 2022-05-22 20:58:31 |
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あぁ、おやすみ。
( 居間へと顔を出す相手に、画面から顔を上げ、頷いては挨拶のみを返し、再度その背を見送った。こうして就寝時の挨拶を交わすのも、なんだか変な気持ちだ。
いつもならば此方も自室に篭って仕事をするのだが、なんだか今日は夜風が気持ちよくて、そのまま居間に座り込んで仕事を続けていた。
途中、台所や風呂に寄るも、その夜はずっと仕事を続けるようだ。
真っ白だった画面も文章で埋め尽くされてきて、夜もすっかり深まった時、限界が来たのか、いつの間にかテーブルに突っ伏したまま眠ってしまった。辺りには参考にしていた書物や自身の本が散乱し、情けないことこの上ないが、夢の中で、懐かしい景色が浮かんでいたような気がする。
そして、朝日が眩く差し込む頃、居心地悪そうに眉間に皺を寄せ、低く唸り声を上げていることだろう。 )
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