鬼怒川組の、［ ヤクザ / 無登録指名制 ］

>59　日向


（持ち主であろう人が振り返り、奪い取るようにして手元から手帳が消えるとその様子に驚くもその声に聞き覚えがあったのか、其方に目を見開いてしまい。このバーは店内の様子から彼の行きつけか。思案していると彼に会う目的というよりかは、隠れ家のようなひっそりとした外観も気に入ったので今度また休日に来ようと決まり。逃げられる前にがっちりと女性にしては強い力で腕を組むように掴み、変わらず凛とした透きとおる声で「　貴方、日向さんですよね？　」断られるのは承知で少々強引に誘い「　折角なので一緒に呑みましょうよ。手帳を拾ったお礼に、私と呑んでくれませんか？　」手帳の件持ち出しすと最後は何故か悲しい声色で謝っており）
呑まなくても私の近くにいてくれるだけで良いので……ごめんなさい。