主 2022-05-14 16:43:39 |
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>58 依子
(お嬢に気取られないようひっそりと退店する筈だったのに、背後から声を掛けられては思わず南無三と目を瞑って。相手はまだ自分が五代目の主治医と気付いていない筈、ならば顔を見られないようにすればまだ逆転の目はある。そう思ったのだが、『手帳』という言葉には過敏に反応して反射的に振り返ってしまい奪い取るように手帳を取り戻して「 あ……。……有難う、ございます 」一瞬とは言え手帳のために我を忘れてしまった事に示し悪そうに視線を逸らし、きちんと謝意だけは伝えてぺこりと頭を下げ「 では、僕はこれで。 」こうなれば強行突破しかない、短くそう告げて踵を返そうとし)
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