【奇病/日常】 *　ルッカリー医院でおやすみ　* 【途中参加歓迎】

*　ルッカリー医院とは　*


　とある港町の外れ、林の小道を通り抜けた先の小高い丘の上にひっそりと佇む“ルッカリー医院”。

　決して名の知れた医院ではないが、「どんな病も受け入れる」という噂を聞きつけて、来院するのは社会で普通に生活をしていくのが困難な奇病を抱えた患者ばかり。恐る恐るといった様子で、どこか人目を憚るように、諦めたような顔をして、時には半ば追いやられるようにして、様々な症状に悩む病人がやって来るたびに、医院の院長がのん気な笑顔で招き入れ、入院患者が増えていくのです。

　しかし、残念ながら院長は「どんな病でも治す」ような名医ではありません。困った奇病には困り顔で首を傾げるばかり。そもそも、聞いてみれば院長自身も奇病に侵されているらしいのです。患者の皆様がこの医院で出来るのは、同じく奇妙な病を持つ仲間たちに囲まれて、自由に暮らすことだけ。

　まったりほのぼの、ちょっぴり不思議な入院生活をお楽しみください。