唯一を望むだけ　（〆）

（／妄想し甲斐のある導入ロルを頂きまして！ 至らない点など一つもございません！ 気だるげな律くんに黄色い声を上げたくなる本体の口を塞ぎつつお返事をば…。
私の方こそ、そこそこのブランクもありまして掴みづらいロルになること多々あるかと思います。何かありましたらすぐご指摘ください。お互い雰囲気で乗りつつゆるゆるやっていければと思います…！）


（長尺の収録を終え、楽屋へと戻ってくるなりネクタイを緩めた相方を視界の端で捉えつつ、久々に思うまま喋り倒した満足でじんわりと温まった背骨の熱を逃がすように伸びをして）
ま、確かに長かったしな。……ん。
（バタついていた収録前には手を付けられなかった棚の上のケータリングの中から、お茶のペットボトルを手に取って相方へと差し出しつつ、つい数分前とは全く別物にも見える気の抜けた相手の顔を見るともなしに見つめて。ボ.ケ回答も大喜利も、自分にとっては普段の役回りとそう遠くない感覚で押し通せる内容だったが、相方にとってはきっと通常とは違うギアを使って回した重たい収録だったことだろう。カメラの前でそんなことを気取らせることもなく、当たり前のように自分を乗せてくれていた相手に今更のように思い至れば、やや熱っぽい首の裏がざわついた。数秒の間、無意識に固定していた視線をすっと外し、ゆっくりと息を吐き出してから言葉を続けて）
……クイズ番組のオファーとか増えなきゃいいけど。あんま好きじゃねえし。