とある星の子 2022-03-13 06:54:28 |
通報 |
初回文ありがとうございます!今回だけではなく今後も含め、やりにくい等々何か問題がございましたら、ロルの中でお好きなように軌道修正していただくことは勿論、お申し付けいただければ書き直しも致しますのでどうぞお気軽に。
ケイドくんの生まれの変更についても把握致しました。それでは改めてよろしくお願い致します…!
.+*:゚+。.☆
え?あなたは、──…っあ!ああ、今開けるから待ってね。
(時折エレベーターが動く音と、自分がページを捲る音だけが響く静かな空間。その中央にある大きな机に一人腰掛け、時間も忘れて過去の精霊達が残したであろう文献を読み耽っていた最中、不意に扉の向こうから届いた自分の名を呼ぶ声に思わず瞳をぱちぱちと瞬かせてしまった。とても珍しい来客だ。はっと我に返り慌てて本を閉じ椅子から降りると、そういえば彼とは星守の友人を介して出会ったのだっけ、そんなことを思い出しながら扉へと向かって。
自分が近付けばゆっくりと勝手に開く扉の先、取り敢えずは挨拶を交わそうと顔を上げる。しかしその視界に飛び込んできたのは想像を遥かに上回る重傷を負った雀の姿で、思わず小さく短く悲鳴を上げてしまった。硬い地面に転がすのも可哀想になる程の衰弱した姿に、こんなことならハンモックの一つや二つ持っておけばよかった、そんな後悔を抱いてももう遅い。
指示を出そうと彼に視線を移したことで、横に居るもう一人の星の子の存在に漸く気が付いた。特に外傷は見当たらないように思えるけれど、友人や星守の付き添いだろうか──…いや、よく見ると何だか少し焦げている?闇の生物によるダメージではなさそうな痕跡に疑問が浮かぶ。だが今はそんなことを気にしている場合ではない、早々にその考えを霧散させるよう首を振った。せめてもと身に纏っていた橙のケープを床に敷き、ぽんぽん、広げた布を軽く叩き示しながら促して。)
そちらの方は、えぇと…?ごめんね、取り敢えず後でいいかな。まずはその傷が深い子、ゆっくりここに寝かせてあげてくれる?
トピック検索 |