とある星の子 2022-03-13 06:54:28 |
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大丈夫です! 諸々捏造させていただいておりますが、ケイド側(および当ロルに登場するすべて)についても、背後様の書きたい形に合わせ創作していただいて構いません。改めてよろしくお願いいたします……!
◆※一点のみ修正。ケイドは光の探究者生まれとしましたが、他の星守りとの兼ね合いや本人のキャラクター性などを踏まえ、リズム生まれへと変更させていただきます。ご了承くださいませ。
※初回ゆえ状況説明が多いですが、次回以降は行動ロルも増えていく予定です!
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(「だからさ、俺は誠意を込めた謝罪をしてほしいわけ! なあ!? おわかり!?」……左手を繋いでいる峡谷のツンツン髪が、さっきからずっとやかましい。そろそろ振り解いてもいいだろうか。
書庫特有の仄かに青い薄闇の中、鈍い低音を響かせて上昇していくエレベーター。それに乗っているのは、何かとうるさい焦げだらけのツン、深紅の来福ケープを纏う終始無言スルーの自分、そして右手に連れている意識がない手負いの雀だ。
この珍妙な一行が向かうのは、2階にある四人扉の一室。先輩の星守によれば、『彼女』はそこにいるのだという。
かつて先輩の紹介で知り合ったその少女とは、蝋燭を触れ合わせて一応フレンドになった程度の間柄だ。以来、星座盤以外で彼女の姿を見たことはない。
それなのに会いに行くのは、星守としての職務ゆえ。闇の生物に執拗に突撃されて怪我を負った雀は、胸のコアがチカチカと点滅しており、すぐにも手当てが必要だ。この症状を診られるのはおそらく『書庫の彼女』だけ、とは先輩の談。ついでに、救助時のおまえの爆発にたまたま巻き込まれた通りすがりの可哀想なこいつも連れてってやれ、とも命じられていた。
頭の中を覗き見でもしたのか、隣のツンが何とも形容し難い複雑怪奇な表情筋の動きを見せつけてくる。完全無視を決め込む。
ゴウン、と振動し、エレベーターが到着した。ケープをはためかせ飛翔、四人扉の目の前に舞い降りる。こちら側から開けるには手が足りないが、声をかければ中から応じてくれるだろうか。しかし何と言えば……そうか、名前か。初めて口にするその響きにどこか慣れないものを感じながら、石壁越しに伺って。)
ユナ。ユナ、中にいるか。悪い、おまえに診てほしい患者がいる。
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