とある星の子 2022-03-13 06:54:28 |
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カニ?それなら暗黒竜よりは被害は酷くない…?けどこの様子じゃ…。大きさの問題か、数の問題…?
(わかりやすく冷静に述べられる状況説明を聞きながら雀へ視線を落とし、考え得る可能性を整理するよう独り言を零す。やはり日に日に闇の生物の勢力が強まっている気がして深く溜め息を吐いた。そんな中視界の隅っこで揺れるツンヘアがちらつく、あの人も早く治療を受けたいのだろうか、しかし今は気を遣っている余裕もない。
星の子の生命にとって何より大切なのは光、エナジーであるけれど、ここまでボロボロになった傷を治すにはキャンドルは勿論、松明や火鉢のような炎でも足りず、光の生物の力を借りる必要があるだろう。気休め程度にしかならないとは思いながらも魔法で呼び出した焚き火を近場に設置し、雀を丸太の椅子の上へ移動させる。
早く助けなければ、しかしまずどうするのが最善だろうか。焦りからぐるぐると取り留めのない考えばかりが頭を支配する。ふと彼を見上げれば確りとこちらを捉える力強い瞳、そして有難い申し出に焦燥感が少しだけ和らいだ。一人ではないことに胸を撫で下ろし、素直に甘えるべく小さく笑むと頷いて。)
ありがとう、それじゃあ環礁の水草…は遠いかな。光のキノコを取ってきて貰える?少しでいいの。わたしは応急処置と準備をしておくから、お願いします。
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