通りすがりさん 2022-03-03 18:41:58 |
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…おやすみ、僕のリトルハニー。いい夢を。
( 暫くして、外の見回りや1階での作業を終え、2階へと戻ってくる。相手の様子を伺いに部屋の戸をノックするが返答はなく、僅かに開いていた隙間から寝ている姿を捉えれば、静かに部屋の中へ。
電気が付いているところを見れば、寝てしまったのだろうか、と推測し、そっと布団をかけ、相手の青みがかった髪を撫でれば、上記を小さく述べて電気を消した。
誰かにこうして言葉を掛けることができるなんて、嬉しくもあり少しむず痒くもあり…、とにかく、相手の存在が既に大きなものになっているのは間違いなかった。
__魔法使いは就寝時間が短いのか、はたまた、休みに無頓着なのか、翌日の朝も、早朝からいつものように身だしなみをきちんと整え、1階の居間で読書に勤しんでいた。
珈琲を前に、ペストマスクの男が足を組んでページをめぐる様は、あたかも一昔前に戻ったような不思議な雰囲気だろう。)
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