( 周囲の声など気にならないほど、イライラ、もやもやとした気持ちが勝っていて。腕を引いた相手は、そんなこちらの様子を逆に不思議そうに眺めている。そんな様子にも若干の苛立ちを覚えながら、手を引いて店の外に相手を連れ出せば、店横のほんの薄暗い路地に入り手を離す。先立って歩いていたため、くるっと相手の方へ体を向ければ、言いにくそうに一言相手に尋ね。) …あの女の子のこと、すきなのか?