三丁目のミケネコさん 2022-02-21 22:59:24 |
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「ね!僕もまさかこんなに盛大に、花火なんて打ち上げてくれると思ってなかったや!それに、さっきレベルテ使っといて正解だったなぁー、じゃなければ花火から落ちてくる火の粉で頭燃えてたかもしれないやぁ!」
(花火は最悪だったけど、代わりにいいものは見れたし、オールオッケーって事にしよう。入学早々思い出すもんじゃないし、もう終わった事なんだから。)
そうケラケラと笑ってはブラックジョークを言った。そして、エリオットくんは僕のからかいに反応したの分かったら、口笛を吹いては
「ひゅーひゅー!さっすが色男ォー!入学早々、かっわいいお嬢さん達を釘付けにするなんて、エリオットくん中々やるねぇー!」
(さっき、何か言いたげだったな。まさか...吐きそうになってたの気づかれた...のか?ならばそれは都合が悪い。僕の過去に関係する物や事は徹底的に排除して、隠さないと行けないのに...これはかなりの失態だ。小さなミスは気にしないと後に、段々と隙が広がって大事になる。例え今誤魔化せても、後で何か決定的な証拠として残されかねない。それに、そう言うものは、他人の罪やらでっち上げをする時にもよく使えて、珍しいことではない。この子がまるで絆されている様に振舞っていても、内心はそうじゃ無い可能性が大きい。人は見かけによらないし、エリオットくんは実は俳優の素質があったりする可能性だってあるんだ。気をもっと引き締めて無いと行けないな。)
内心色々と複雑に考えたり、疑っていつつも、言葉は全部追い打ちをかけるようにからかい続け、エリオットくんの背中を叩いた。エリオットくんは恥ずかしさからなのか、口元を手の甲で隠し、レディ達を見た目華やか先輩達に半端強引に押し付けた。まぁ、やっぱりエリオットくんを気になる子は結構多いらしい、何人かまだチラチラとエリオットくんを見ているのが見える。
(先程の演説中の凛々しさと、花火を見て子供のような愛らしい笑顔が見えたんだから、それは所謂...ギャップ...?って奴で、仕方ない事だろうなぁ。)
「だってさぁ、やっとかないと損だもん!ここでの入学式って人生に一度だからさ!良い経験も悪いものも、積極的に試しては、経験を積み上げてくもんじゃない?僕はー...そうだなぁ...今はレディたちにモテるより、もっと他に面白いこととか、新しい事とか試したいなぁ!」
今女子にちやほやされるのは興味無い、人脈を築く事は大切だが、今の所懐に誰かを入れるつもりは無い。年齢的にもそうだが、やはり、シャーロット以外の人を信じれないのが一番に大きいせいだろう。僕はにしっと笑ってそう答えては
(いつ、何処で、何を理由にして裏切ってくるか分かったもんじゃないからね。どうせ、みんな自分が一番に思ってて自分が一番に可愛いんだから、僕がシャーロット以外の誰かを一番に可愛がる理由は一切ないね。)
と内心ひねくれたことを思っていて。
そうこうしていると、グリフィンドール、レイブンクロー、ハッフルパフの寮生達が順番に大広間から出ていって行く。じきにスリザリンの番もやってくるだろう。ふと、エリオットくんが僕の方にそろそろと寄ってきた。
「?...なぁに?どうしたの?もしかして人混みで体調少し悪くなった?」
僕は少し心配そうに彼に聞いてみて
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