三丁目のミケネコさん 2022-02-21 22:59:24 |
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「ンまぁ!エリちゃんったら遅れてるわねぇー!」
とわざと声を裏返して、勝手にあだ名をつけてはオネエ言葉でそう言い
「今このご時世そんなの関係ないわよぅ!11歳の子なんてそろそろ彼氏彼女だの、なんだの考えてるおませさんなお年頃よぉーん!」
(ま、ずっとひきこもってたから、事実かどうかは僕も知らないけど。)
自分で言っといては自分さえも真偽知らないのだが、まぁ...時代がそこまで行って居なくても、少なくともお見合い結婚だのなんだのは少なくなってる時期だろう。思想を色んな方面から見て行かなければ人は成長しない、固定概念を持つのはいいけど、頑固すぎると何も見えなくなって、井の中のカエルになってしまう。
(父さんと母さんは恋愛結婚だから尚更そういう固定概念は持てないな...)
まぁ貴族の家庭なら家の利益の為に政略結婚はおかしくないだろうし、特にエリオットくんはボンボンなんだから、分かんなくても仕方ないかもね。
僕はお巫山戯でオネエ口調でそのまま続け、ケラケラと笑ってみせて
「んー...そうだなぁ...何で脅そうかなぁ...なんか帽子だし、布だし、『燃やす』とかどうよ!」
(今のところはノッて行こう、脅しはー...出来なくはないし、あの帽子がどういう反応するのか僕自身もすっごい気になるからねぇ。だけれど度が過ぎるとつまみ出されそうだしなぁー...)
何となく乗り気でそう提案して
「ケルピー!!!いいなぁ!見てみたいなぁ...!それに、スリザリンの談話室って湖の下にあるんだ...!なんか...湖を水槽にしてるみたいじゃん!!すごいねぇ!」
ケルピー所かマーピープルすら見たことがない、それにスリザリンの談話室が湖の中って...ホグワーツ、間取り設計上手いな!だけれどガラスが割れたりしたら大洪水になりそうだ...
話を聞いて少しワクワクした僕はエリオットくんに続いてゆっくりとボートから降りる。バシャ!!ドボンッ!...っとなにか水から飛び出し、または飛び込む音が聞こえ、足を止め、水面に目をやる。だが暗過ぎるせいか、水面には僕たち生徒が乗ったボートと、小さく波打ってる水しか見えない。魚なのだろうか、はたまたマーピープルや他の生物?どっちなのかは知らないけど、魚じゃない方だって思っていよう。昼だったら見えたのにな..少し残念そうに荷物を持って、エリオットくんの方へ歩いていき
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