三丁目のミケネコさん 2022-02-21 22:59:24 |
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「あー...なるほどね。確かに先生達にお願いすれば、もしかしたらくれるかも知れないね!!いや...でも貴重な材料だから...そんな易々とくれる...かな..?一度はいいとしても、2度や3度頼んだら、さすがに断られない...?」
僕は心配そうに首を傾げて問うてみて。
確かにコストは抑えられるし、僕も現実的な発想だと思うけれど、本当に何度も頼み込んで断られないのかな...やっぱり高い薬草なら、何回も頼めば先生も流石に断るんじゃないかな...学校側だってみんなが億万長者って訳では無いし、先生だって自費で買ってくれる程優しい人間なのかどうかも分からない。でも教師である以上生徒の面倒を見る責任はあるし...でも責任感がない先生もいる訳だしね。やっぱり先生によっては難しいかもしれない。
「そうだなぁ...人間はそういうものだよきっと、動物だってそうだから。でも、カーストが無い世の中になっても、永遠に平和は訪れることは無いだろうね...。『皆平等』の世界は逆に世紀末になっているかも。意見の食い違いには戦いを起こすしかないからね...。でも、あってもみんな暴走はするから、一体何が正解なんだろうねぇ...」
もうこれは哲学的な問題に到達していから、きっと正解なんてないんじないかなと思う。正義と悪は紙一重、や事こと変わりはない。人間に争いを完全に無くす事は永遠に不可能かもしれないと思う。争いを少なくするなら、みんなが統一的に考えが同じになるしかない。人に合わせられない人間はカーストの最下位、酷い目じゃなくとも結構めんどくさい目に会うしかないこと。合わせられる人には平穏を与えること。それはいいのか悪いのか、簡単に一言では白黒つけることが出来ないとても複雑な事だな。
「ひぇ...怖いね...お金持ちのお家って、ちょっと失敗したら人権ないの...?怖すぎない...?殺伐すぎて大変すぎる...。そうなんだね...確かにスラムに限らず、通常の家庭だって子供を売るとかそういう怖いことをするニュースは聞いたりしたし...エリオットくんの言う通り、そうなのかも。」
金持ち家庭内の血腥い殺し合い事情聞いて、恐ろしいと感じてしまった。もしそんな家庭に僕が産まれたら、きっと耐えられる程の根性と強い心は無いだろうな。毎日毎日不安を感じるような環境に居るのはなんて嫌だ...。まるで戦場にでもいるようで、絶対にメンタルがイカれちゃうよ。エリオットくん...本当に頑張ってるな。しかも、彼の持ってる城内地図を作れる程に優秀なお兄さんがいるんだ。二人の競い合いで悪い方に差がつけられたら、酷い目にあう可能性があるなら...これはストレスが尋常じゃないんじゃないかな...?まぁストレスのキャパシティは人によって違うからなんとも言えないんだけどね。でもこれはやっぱり心配だ...本当に大丈夫なのかな...。大丈夫だと本人は言っても、僕は多分信じられないと思う。
「う、うん。わかったよ。って、アグアメンティもう使えるの!?かなり難しい呪文だよね!?」
確かアグアメンティは結構難易度が高い呪文で、通常の新入生が容易く操れるような呪文では無い。水という人類にとっても動物にとっても、日々必要不可欠な貴重な資源を無の空間から有るように出す呪文なんて簡単な訳ないから、高難易度であるとは納得する。だけれど、それをもう既にマスターしましたとでも言うようなエリオットくんをみて驚きを隠せない。流石...流石厳しい環境で11年生ききった男...これは絶対強者になれる...!
「だよ...ねぇ...?流石に考え過ぎだよね...、こんな時に不法侵入者とか...まさかね。考えすぎだと願っとこう...。さすがに現実的じゃないよね。きっとそう...」
昔からこうやって考えすぎるのは僕の悪い癖だ。まぁ勘が当たる時もあれば、普通に外れることもあるし、兎に角気をつけよう。そうだきっとそうだ、入学早々不法侵入者なんてそんな、ねぇ...?動物だって流石に虐待できる場所なんて無いんじゃないかな...。教育を施す場にそんな子供の教育に悪い事をするなんて、きっとすぐに発見されて捕まってる筈だ。...いや、でも...マグル界で...小さな家でも不法侵入で住み着いた人に、家主が気づいたのはホームレスが家に侵入してからの2週間後だった...とかそういう、どこか不穏で怖いニュースとかも聞いた事あるし...。なんだろうな、疑問が多ければ多いほど、事実が判明できない程にモヤモヤを感じてしまう。
「そうだよ...ねぇ...これ以上は考えないでおこう。今はやっぱりこのまま連れていくことが一番かも。」
僕はエリオットくんに同意したら二匹ともまるで安心したかのような仕草を見せた。動物ってほんと賢いな。ちゃんと僕達が何を言ってるのかよくわかっている。いや、言葉はわからなくても、仕草で察せてるのかな...?それだと尚更凄いかもね。
「そうだね...!でも、ちゃんと図書館の扉、開くかな...」
流石に夜は先生見回りもするだけじゃなくて鍵も閉めるはず。アロホモラがあるとはいえ、僕は使えはしないし、何より使えても、もしアルホモラすらも開かなかったら僕達はどうすればいいんだろと心配しだして。
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