三丁目のミケネコさん 2022-02-21 22:59:24 |
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「姿現し...確か17歳の使用許可試験を通らないと使えないんだっけね...すごい高難易度且つ失敗したら命はない様な危ない魔法だからねぇ...余程天才じゃない限り、使えるようになるまでの道のり遠そう。アクシオか!確かに箒があれば逃げやすい!でも、死角になって逃げ道が無ければかなり致命的だねぇ...。そういう絶体絶命な時なら、エクスパルソや、コンフリンゴとか壁壊すとか?自分の身も危ないかもしれないやり方だけど」
箒があれば逃げやすいが、それ以上にやっぱり上の方に逃げられない状況ならかなり難しいと思う。つまり、室内とかだと天井が余程高くない限りそうやって逃げることは困難な事。第一は死角まで逃げない事が一番だ、だけれどもし誘拐や拉致とかからの逃走の場合なら、地の利が無い分難しいと思う。周りに囲まれて、上も行けない四面楚歌な状況ならば、壁を壊すなりなんなりしなければ突破できないかもしれない。脳筋戦法ではあるけれど、もし前方の敵があまりにも強すぎて勝てないなら、もう火力に任せて辺りの壁や天井ぐらい壊さなければ命はないのかもしれない。それならエクスパルソか、コンフリンゴだな。無事壊れてくれたらもしかしたら逃げ道ができるし、敵と自分を阻む障害物も運良くできるかもしれない。それで壁が壊れなかったり、運悪く逃げきれなくて、自分が瓦礫の下敷きになったり、馬鹿みたいに瓦礫と共に吹き飛ばされたりしたならば...もう完全に死しか待ってないけれど。まぁ足掻きはしないよりはマシでしょ。
「はは...にふちゃんは相変わらず僕が怖いみたいだね...まぁ..そうだね、難儀だなぁ...」
あぁ...僕も二フラーをモフりたかった...でも手元にあるかわいいかわいい毛玉ちゃんが懐いてくれただけ神さま仏さまだよ...人生初めてこんなかわいい柔らかい子触った...まぁ別にそんなに生きてないけど。でももう二度とこんな体験無いかもしれないから今はもう一生分になるかもしれないぐらい遠慮なくもふもふさせて貰お...抵抗しない内に...僕はため息混じりにそう言って手元のパフスケインを指で優しく撫でたり、擽ったりしてみると、パフスケインは擽ったそうにキャッキャと鳴きながら、小さくもがいて
「え...ぁ....確かに...そろそろ来てもおかしくないよね...」
エリオットくんの言葉に僕も我に返った。パフスケインを撫でる手を止めて、だんだんと青ざめながら、恐る恐ると粉々のシャンデリアを見ては
「これは本当にやばい気がする…。今見つかったら僕たちが校内の器物破損且つ深夜に寮から抜け出して校則違反って言われるやつじゃん!やばいてこれ...」
シャンデリアは冤罪とはいえ、寮から抜け出す事は全然冤罪じゃない。仲良く夢遊してここまで来ましたァ!って言っても、こんな抜け出す準備万端な状態で言ったら嘘だと言うことを物語っているし、そもそもこんな嘘誰が引っかかる!!あまりにも苦しすぎるぞ!
「と、にかく...早く逃げよう!」
僕はパフスケインを肩に乗せて、慌ててエリオットの手を引っ張ろうとし、兎に角この場から今すぐ離れたく、そう言っては反応を伺い
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