三丁目のミケネコさん 2022-02-21 22:59:24 |
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「あー...確かにそうやって、真実か否かは置いといて、誰かを悪者にして貶めたりした方が注目が集まるよね..。お金の事だけを考えたら、誰かが完膚なきまでに叩かれても、記事を書いてる本人の事じゃなけりゃ別にどうでもいいと思ってるのかもね。ゴシップを書いてる記者は...本当に書いてて罪悪感芽生えないのかな。いや、あっても上の指示で脳死で記事を書いてるとかもありそ...」
書いてる記者は本気で書きたくて書いたのか、それか、上の支持で仕方なく脳死で書いてるか、どっちも有り得ると思う。完全に記者だけが悪いとは言えないと思う。デイリープロフェットの、下に指示を出してる上の者がそう言うお金にしか執着がない人間ならば、指示通りに書いてる記者の案外悪くないのかもしれない。まぁそれはそうとも、情報を世間に発信する主な手段のニュースが、嘘をつくのは流石に無責任が過ぎると思うな...。嘘を嘘として楽しむ事はいいけど、ニュースでやるのはちょっと違う気がする。
「いい家柄でも色々大変だなぁ...ある事ならいいとして、無いことを書かれることは名誉毀損で訴えられないのかなぁ…。行き過ぎたやつは流石にもうユーモアとして捉えられないからねぇ。」
金もいい地位を持ってる権力者も、大変だ。お互い蹴り落とし合いの為に金を払ってまでデマを広めさせる...相変わらずだな。エリオットくんもいい家庭出身だから、狙われててもおかしくないよね。それか、もう既に書かれてたりしてもおかしくない。僕も根拠のない情報に簡単に踊らされないようにしとこう。
「すげえなぁ!いいなぁ...ユニコーンはマグル界でもとっても有名な動物だから尚更実物が見てみたいよ!ケンタウロス!ケンタウロスもいるの!?すごいなぁ...禁じられた森...めちゃくちゃ行きたい。そうだね、流石に道に迷ったりしたら大変だよ。特にまだろくに魔法が使えないなら尚更だよ。」
入って出れなくなって、そこら辺で野垂れ死に...とか笑えない。未知への好奇はあっても、それが無謀で自殺行為となるのはダメだ。下見を何度もして、ちゃんと慣れてから深部に入った方がいい。でも...ケンタウロスか...会話とか出来るかな...もし出来るならしてみたいな。でも話聞かずに襲ってくる事は絶対あるからなぁ...
「えっ!?そんなに違うの!?しかもマッドサイエンティストの表情!?」
二フラーに恐がられるだけならまだしも、エリオットくんにまで怖いと言われて、ショックとショックが重なって、僕は肩を竦め、少し俯いて
「い、一体どう違うの...?にふちゃぁん....」
僕が二フラーを呼んだ途端、二フラーはその度に威嚇してくる...賢いな...自分のことを呼んでるってわかってるんだね…でも敵意は一切ないのに僕にだけ威嚇するのは狡いと思うよ...可愛いから許しちゃうけど。やっぱり可愛さは最強だな..と思いつつ、
「慣れて、くれるといいけどね...はは...僕は何故か異様に動物には嫌われるから...ははは...」
と、嘘だけれど、別に気にしてないと示す為に若干引きつった自嘲を混ぜて。二フラーがエリオットくんの腕の中が安心出来ると感じて、エリオットくんに心地良さそうに擦り寄った。滅茶苦茶に懐いてる...羨ましいな...。そして二フラーはお腹のポケットから、もうひとつの、クリーム色のもふもふを取り出した
『ぴ!ぷ!』
なんだそれ...?気になって覗いて見たら、そのもふもふはモゾモゾと動き出した。
「!?」
モゾモゾと動き出したと思えば、またまた愛らしい顔が見えてきた!それって…!パフスケインなのでは!?えっえっ!?実はお友達連れてきたの!?
「ヒュッ...!!...!!!」
可愛いX可愛いという最強の組み合わせで、あまりの尊さに僕は危うく昇天しそうな勢いで口を押さえ、声にならない程に感動で震えだし、何度もエリオットくんと二匹を交互に見て
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