三丁目のミケネコさん 2022-02-21 22:59:24 |
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「まぁ、価値観なんざ人それぞれなんだし、まぁ押し付けるつもりは無いさ。」
自分の価値観は決して他人と同じなわけがない。一々気にしちゃ精神が持つわけがないし、押し付けるのもどうかしてるからするつもりは無い。みんなの生きる背景はそれぞれ違うからね、富裕層でも貧困層でも、誰でも自分の常識が据わってる。嫌で、でも他人や自分に害をなすようなものじゃなけりゃ、自分で自衛すれば面倒事はやってこない。そう考えていると、エリオットは僕にマグル出身なのかを聞いてきた。
(...まぁ、そりゃ聞くよね。明らかに隠しきれてないの自分でもよくわかる。本人は別に悪意がないと言っていても、嘘である可能性もある訳で、例え友人であっても、さすがに出会ったばかりの人には言いたくない。かと言って、嘘をつけば、僕自身が嘘ついたことを忘れればやばい...)
「......んー、僕はそうだなぁ...随分と昔..というかそこまで昔じゃないけど。マグル界に引っ越したんだよねぇ。だから結構こっちには疎いんだァ。」
うん、嘘は言っていない。言ってないけど、ここまで詳細を出しても大丈夫だろうか。きっと魔法界とマグル界との交流は一切無いことはないし、大体は両側の政府同士が秘密裏にやってるんじゃないかなァとは思う。だから別に魔法使い達がマグル界に引っ越す事は珍しくはあっても、有り得ない話ではないはず。地球は1つしかないし、魔法界とマグル界で同時に、領土争いとかそういう目立つ争いを避けるために、公平に分けるにはやっぱりそうするしかないと思う。あと少なからず、お互い交渉とか取引ぐらいはしているとは思う。だとしたら、両親の職を予想されるなら、その職は政府関係者であるという可能性が高い。誤解を招きそうで嫌だが、どストレートに、他人には過去を易々と知らせたくはない。
僕はけらりと笑って、特に気にしてないように振舞ってそう言い
「えぇー?何それ滅茶苦茶気になっちゃうじゃん!一体なんの本置いてるんだろうねぇー!!あっはは!ちょっと純粋なお子様達には見せちゃ行けないやばーいグロテスクな本とか?もしくはちょっと...いや...完全にアウトな、気安く読んだらトラウマ植え付けれるほど性癖が歪んでるえっちなやつとかぁ?」
なんて冗談でそう言ってみては、静寂な廊下に声を響かせないように声を抑えて小さく笑って。
まぁ、絶対とは言えないけど、流石に無いよねぇ。仮にも学校だもん、流石にないよ。本当にありそうなら、闇の魔術関連の本とか?それでの拷問の仕方とか.....ありそうかもしれない。
「解読して、時間ありそうならそこを探してみてもいいかもね!僕もとっても気になるよ!一体どんな本があるんだろうね!」
世の中には知らない方がいい事が山ほどある。危険なもの程、好奇心は煽られて、深くへと踏み入りたくなる。それは人間にとって当たり前である事だ。僕はそう提案してみて。
「ね、錆びてて危ない....そろそろ替え時だと思う。」
まぁこんな古い城で何年もこの天井にぶら下がっていたんだ、定期的に治している痕跡が見当たらない訳では無いが、もう限界が近そうだ。
「あはは!!それフラグだよエリオットくん!縁起でもないなぁ!」
まぁ、流石に...流石にねぇ!ないと思うよ!多分!少なくとも落ちるとしても今じゃなくてもいい筈だし...ね...?まぁ分からないけれど。僕は苦笑いをしていたら、途端に、段々と背後から、金属やら、ガラスやら、なにかのビー玉がぶつかる音をしながらシャンデリアからシャンデリアに飛び移るナニカの音が聞こえ
「!!?な....んかくる...!?」
次第に音は大きくなって来て、こちらに近づいてきてるのがよくわかる。僕はエリオットくんの手をぎゅっと握っては、いつでもすぐに逃げ出せる様にして
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