三丁目のミケネコさん 2022-02-21 22:59:24 |
通報 |
「そっか...そうだよね、ちゃんと彼女を見てればいいよね...うん、ありがとう。ははっ、彼女にとって僕はちゃんといいお兄ちゃんになれればいいな。...でも、そうだねぇ、1年に会える回数も少ない。代わりに手紙をいっぱい書かないとねぇ。...7年かぁ....」
僕は柔らかくわらい、少し寂しげに呟いて
(7年。長いようで短いようで、中途半端な時間。手紙は勿論送るけど、僕は果たして本当に正しい選択をしたのかな。だって、7年だよ?まだ子供で、この先にまだまだ時間があるとはいえ、今この瞬間から数えて7年の年月は失ったら二度@と戻ってこない。まだ子供のうちにシャーロットの傍に居てあげた方が良かったんじゃないか?母さんは亡くなって、父さんは傍に居てあげられない。一番近くに居られる身内である僕まで7年もの間、彼女から離れる事をして本当に良かったのか?僕が卒業する頃に、彼女は十二ぐらいだし、思春期の少女である時期だ、もう子供じゃない。まだ子供のうちに寂しい思いをさせたら彼女はちゃんと育つことが出来るのか?こういう疑問は今さっき思いついた質問でもなんでもないし、ずっと昔から思っていたことだ。ただ、日に日にこういう疑問は増えていくばかりで、答えを見つけ出す前に、だんだん山積みになって行く。シャーロットが心配で、心配で仕方が無い。でもダメだな、エリオットくんの言う通り、ちゃんと見てあげないと、一人の人として。彼女は賢い、明るくて元気で、しっかりしてる子だ。彼女は僕が思っている以上に、そこまで心配しなくてもいい子...なのかもしれないな。まぁ、心配する癖は中々治らないと思うけど。)
「やっぱり見回りか...見回りだよね...?いやぁ...変な手紙貰ったあとだから、まぁ仕方ないと思う。見回りであります様に...」
心の底からそう祈って
「確かにね、僕たちが騒いでたら絶対先生に報告される前にうるさいって隣から怒られるよね。」
うんうんと頷いて
エリオットくんの言ってることに一理ある。さすがにうるさいと感じたら、すぐに教師じゃなくて、自分たちで解決しようとするはず。壁叩いたり、抗議の動きを見せるはず。なのに一切なかった。ならば、つまり僕達は別にお隣さん達を起こしたわけではない可能性がたかい。....良かった。さすがに深夜で静かとは言え、無理があるよね。うん、そうだよね?
「あー...なんか魔法生物が寮の中に乱入してきた~とか...?へぇ...、でも持ち主の現在地示してくれるだけもうすっごいと思う。誰でもここまで作れないからねぇ。もし今からでるなら、先生と鉢合わせする心の準備をしないとだね!まぁ、そう簡単に見つかる訳には行かないけどね。」
エリオットくんには地図がある、地図に従って探索をすればきっと、迷う確率はグンっと下がる。だけれど、先生がまだ見回りしてる可能性が大きいし、見回りする理由は魔法生物のせいだったりしたらすると、きっともっと厄介になってくる。そして、見つかったら、きっとエリオットくんの地図は没収される。つまり一発ミスしたらもうアウトって事だ。これは、慎重に行かないとな。
トピック検索 |