三丁目のミケネコさん 2022-02-21 22:59:24 |
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「あー...まぁ迷信とか信じないから、別に大丈夫なんだけど、手紙に魔法とかが掛かって、時間が経てばいきなりドカーン!!って爆発したりとか燃え上がったりとか、そういう実害が出る事があったら嫌だなとは思う。まぁ多分考えすぎだとは思うけどね」
爆発の所を大きく腕を広げ、なんか物が爆散するジェスチャーを取ってみて。
考えが極端すぎるのはわかっているが、無い話でもないかもしれない。手紙自体がなんか、文字が読めたらなんかいきなり軽い電流走るジョークグッズである可能性だってあるし、なんか僕の位置を送り主に知らせる洒落にならない道具だったりするかもしれないし。出来る限り、手紙を早く手放したいところではあるんだけど、これを捨てたらもう手がかりは無い。それにエリオットくんの言ってた追跡魔法も使えない以上、今すぐに犯人の痕跡を見つけるのが難しい。例え使って居ても、どこまで追跡できるかどうかも問題だ。頭が良いやつならその対策もしようとするはず。
「あー...たまに物語に出てくる、そういう、村に災害を齎す神とかに祟られない為に崇拝して贄とか捧げる系のとか?こう、見た目だけじゃなくてやってることも倫理にもとる神様ならもっとやだなァ...神様を信じていないとは言え、やっぱり気分的にはちょっとねぇ...」
うげ....と僕も釣られて顔を顰めそう答えて。
「!!それは...地図!凄っっ!こんなもの持ってるなんて!どうやって手に入ったの?!外でそんなの売ってないよね...!?」
エリオットくんがベッドサイドテーブルの引き出しから取り出し、見せつけられた羊皮紙はホグワーツの間取りを示していた。悪戯っぽく笑う彼に、僕は目を輝かせ、興奮気味に彼の入手手段を聞いてみて。かと言って聞いてみてもすぐに入手できる訳では無いと思う、売っている場合でも今僕の所持金は多分そこまでないし、そもそもホグワーツから出られないんだから。それにエリオットくんの家庭が彼の為に用意した地図なら、確実に手に入れられるわけが無い。まぁ手に入ったとしても、使いこなせるかどうかもひとつの問題だけどね。
「!!今しか見れないもの!確かにあるなら見てみたいかも!良いね!行こう!それに、この文字列を解読出来るなら、できるだけ早めの方がいいしね。」
僕はぎゅっと両手に拳を握れば、うんうんと、首を縦に振って、行きたいと示して。
この文字になにか意味があるなら、早く知りたい。恐怖を感じているのは事実だが、知らないもの程知りたい、好奇心というものもある。こういうものは早めに解決した方が良いに決まっている、ならば今日ぐらい、少しだけ規則を破ってもいいよね。
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