三丁目のミケネコさん 2022-02-21 22:59:24 |
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「そうだねぇ...でも、こんな気味悪い絵に添えてる文字がすっごい下らないこと書いてたら、逆にユーモアある人なのかもねぇ。セシルのばーか、たーこ、お前のかーちゃんでーべーそー、ぐらいの低レベルの悪口とかさぁ」
できる限り気にしていないと見せる様に、ヘラっと笑って
(まぁただの僕への悪口なら別にいいんだが、シャーロットになにか危害を成す様なことなら絶対に許す事は出来ない。)
なんでもシャーロットの事に結びつけるのは僕の悪い癖。それはよくわかっているけど、やっぱり今唯一、一番近く居る家族は彼女のみなんだ。だけれど過保護すぎるのは良くない、彼女の未来のためにも、ちゃんと治さないとな。
「先生たちなら、こんな回りくどい事で伝えないはずだし、例えしても英語で書くと思うしね...適当なアルファベット並べるならともかく、もし本当にラテン語なら確かにあの二人には難しいかぁ.....一体誰がやったんだろ。」
分からないとやっぱり怖いという感情が出てくる。クシャッと、心配からか、無意識に手紙を握ってる部分にシワが付くほどに握った。
(あっ、やべ!シワ着いちゃう!)
どれだけ気味が悪くても、きっとなにかの手がかりになるだろうから、慌ててシワの部分を伸ばして
「たしかに、フクロウ以外の他の鳥もありえそう。フクロウ便のフクロウが来たとしても、どうやってドアをノックしたのか気になるところだねぇ。」
うんうん、と僕は同意見だと示すように頷けば、続け
「宗教...?なるほど...?この絵が魔法生物じゃないなら、確かに有り得そうかも..?」
宗教...確かに宗教ならこんな変な姿をした神様や、神話生物とかいるかもしれない。キリスト教のミサなら、孤児院で数回やった事があるし、聖書も少しだけ読んだことあるから、無宗教であっても、多少なりの、宗教に関しての知識はある。僕たちを引き取ってくれた孤児院は、キリスト教会がスポンサーしてるから、まぁキリスト教に接触するのはある意味当たり前だけど。
(もし本当にこんな化け物が宗教の中の生物、一体なんの象徴の生物なんだろうねぇ...化け物の白い翼にも、よく見たらぎっしり目がついてるのホラーすぎるし...でもなんだか神々しいから、なんかの邪神?とか?)
「....うーん...これだけじゃわかんないよ....ラテン語の辞書って図書館にあるのかな、文字さえ分かればなにか手がかりが掴めるかもしれないしね。まだ4時半だし...勝手に図書館に入ることも出来ないし...どうする?もう一度寝直す?」
寝直すと言っても、手紙のせいで結構目が冴えてしまったから、眠れるかどうかは分からないけど。
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